サステナビリティ業界への転職、実際どう?|環境系スタートアップを選んだ理由と仕事のリアル

シェルパ・アンド・カンパニー株式会社 三浦 瑛理香氏

取材日:2026年7月16日

インタビュイー:三浦 瑛理香 さん(シェルパ・アンド・カンパニー株式会社)

「エージェントは、絶対に使わないと思っていたんです」。

飲食ベンチャー、営業代行、動画系スタートアップ、RPA、マーケティング支援。いくつもの業界を経験してきた三浦さんが、35歳以降のキャリアを考えて決めたのは「業界を絞って、最後まで取り組める仕事に就く」ことだった。

選んだ軸は、学生時代から心のどこかにあった「環境」。そして転職先に選んだのは、企業のサステナビリティ経営を支援するスタートアップ・シェルパ・アンド・カンパニーだった。

エコな商品を世に出す会社ではなく、企業の生産活動そのものに切り込む会社をなぜ選んだのか。エージェント不信だったはずの三浦さんが、なぜスタクラ経由で転職を決めたのか。話を聞いた。

三浦 瑛理香氏


三浦 瑛理香氏

飲食ベンチャーや営業代行会社を経て、動画系スタートアップでインサイドセールス、マーケティング、広告運用など幅広い業務を経験。その後、RPA・iPaaS企業や、ライブ配信・動画制作・SNS運用を手がけるマーケティング支援会社を経て、現在はシェルパ・アンド・カンパニーに勤務。

シェルパ・アンド・カンパニー株式会社

シェルパ・アンド・カンパニー株式会社
https://cierpa.co.jp/

設立
2019年9月

企業のサステナビリティ経営を支援するスタートアップ。「利益とサステナビリティが融合する世界を実現する」をVisionに掲げ、サステナビリティ情報開示に取り組む企業向けのプラットフォーム「SmartESG」などを提供する。本社は東京・西五反田、関西拠点として京都オフィスを構える。

異なる業界からサステナビリティ経営支援スタートアップへ

環境系スタートアップへ転職した体験談│サステナビリティ経営支援を選んだ理由
笑顔で語る三浦さん

業界を渡り歩いた先に「環境への使命感」が残った

スタクラ:

これまでのキャリアを簡単に教えてください。

三浦 瑛理香:

ちょっと長いんですが(笑)。大学を卒業して最初は飲食のベンチャーに入社しました。そこから営業代行の会社に移り、出版系やクリエイター支援系のお手伝いをしていました。その流れで次に入社したのが動画系スタートアップです。動画制作から、メディア運営や動画マーケティングにも事業が広がり、私自身もインサイドセールスやマーケティング、広告運用といろいろ経験させてもらいました。

スタクラ:

スタートアップらしい変化の中で、幅が広がっていったんですね。

三浦 瑛理香:

ただ、そこがコロナの影響で事業撤退になってしまって。次は少し違う業界にチャレンジしようと、RPA・iPaaSを提供する会社に入りました。その後は、以前一緒に働いていた方から声をかけてもらい、企業向けのライブ配信や動画撮影、SNS運用などを手がけるマーケティング支援の会社に入社しました。最終的にその会社が親会社に吸収合併されて、そこからの転職で今のシェルパ・アンド・カンパニーに入社した、という流れです。

スタクラ:

「環境」への関心は、いつ頃からあったんですか?

三浦 瑛理香:

高校が農業系で、大学も環境分野だったので昔から興味はありました。環境問題に関わる仕事もここ数年で増加していたこともあり、「いつかそういう仕事に就きたい」という思いはずっとありました。

35歳でスタートアップ転職を決断した理由

環境系スタートアップへ転職した体験談│サステナビリティ経営支援を選んだ理由
当時を振り返る三浦さん

「スタートアップ 転職」の検索からスタクラを見つけた経緯

スタクラ:

今回の転職活動は、どんなきっかけで始まったんでしょうか。

三浦 瑛理香:

これまでスタートアップやベンチャーが多かった中で、前職は商社の子会社と、経営の土台がしっかりしている会社でした。ただ、スピード感や事業への投資の考え方は、それまでいた会社とはだいぶ違っていて。「私はやっぱりスタートアップで働きたいな」という思いがありました。

もうひとつは年齢です。35歳を前にして、これまでいろいろな業界を点々としてきたけれど「どこかの業界に絞って、最後まで働きたい場所を選ぼう」と、探し始めたのがスタートです。

スタクラ:

「環境」と「スタートアップ」の2軸で探されたんですね。

三浦 瑛理香:

はい。「スタートアップ 転職」で検索したところスタクラのサイトがヒットして、そのまま登録しました。あとは転職イベントにもいくつか参加して、そもそもどんな企業があるのかを調べるところから始めました。サステナビリティ支援のSaaSがたくさん出てきているのを知って、合致する求人を探していきました。

スタクラ:

大手の子会社からスタートアップへ戻ることに、不安はありませんでしたか?

三浦 瑛理香:

前職は大手の子会社ということで、考え方やスピード感の差は大きいなと感じていました。「またスタートアップの環境・働き方に戻れるか」という不安はありましたね。

スタートアップに入社を決めた理由

環境系スタートアップへ転職した体験談│サステナビリティ経営支援を選んだ理由
身振りを交えて話す三浦さん

最初は「ちょっと考えます」だった

スタクラ:

シェルパ・アンド・カンパニーを最初にご紹介したとき、たしか「ちょっと考えます」という反応でしたよね。そこからどう変わっていったんですか?

三浦 瑛理香:

正直に言うと、最初は「企業のサステナビリティ経営支援」が環境問題の解決とどう繋がるのか、ピンときていなかったんです。転職活動を始めた頃は、環境系といえば「エコな商品を製造・販売しているような会社」というイメージで探していたので。

でも、いろいろな企業を調べていくうちに、見え方が変わってきました。商品やサービスを提供する会社は、その会社自体が利益を上げなければいけない中で、「エコ」だけを軸にするとなかなか市場が活性化しない。1社の商品で世の中に訴求していくのは、かなり気の長い話だなと。

それよりも、企業の生産活動の中にある環境問題をどう解決するかに焦点を当てた方が、インパクトは大きいと考えるようになったんです。

スタクラ:

その視点の転換が、シェルパさんへの興味に繋がったんですね。

三浦 瑛理香:

はい。シェルパ・アンド・カンパニーが理念として掲げているのが「利益とサステナビリティが融合する世界の実現」で、その考え方自体がすとんと腹に落ちて、「自分に合いそうだな」と思えたのが決め手です。

スタートアップのマーケターとして働くリアル

環境系スタートアップへ転職した体験談│サステナビリティ経営支援を選んだ理由
仕事について語る三浦さん

未知の業界をキャッチアップする日々

スタクラ:

現在のお仕事の内容を教えてください。

三浦 瑛理香:

マーケティング部署で働いています。目標設定や計画の立案から、MA(マーケティングオートメーション)を使った施策、セミナーの運営、オウンドメディアやサービスサイトの運営などを対応しています。

MAはサービスの選定からスタートしました。導入からセールスチームとの連携の部分まで含めて、主体的に進めています。

スタクラ:

これまでのBtoBマーケティングの経験が活きる領域ですね。一方で、難しさはどこにありますか?

三浦 瑛理香:

業務自体はこれまでやってきたBtoBマーケでも経験がある内容なのですが、サステナビリティ経営支援という業界自体が初めてで。対面するサステナビリティ部署の方々に、何が良くて何が伝わるのか。勉強しながら、考えながら向き合っています。

スタクラ:

どうやってキャッチアップしているんですか?

三浦 瑛理香:

社内で定期的に勉強会が開催されています。もともとサステナビリティ系の部署にいた方や、専門知識を持つメンバーが多く在籍しているので、そこから学ばせてもらっています。また、最新情報の共有や過去の議事録など情報がしっかり整理されているのでそこからキャッチアップすることも多いです。スタートアップは「まずやってみる」で履歴が残っていないことも多いのですが、そこがきちんと管理されていることに感動しました。

スタクラ:

情報開示が全社員に開かれているのは、シェルパさんの特徴ですよね。カルチャー面ではいかがですか?

三浦 瑛理香:

協力・連携しようという意識が強いと感じています。京都にも拠点があるのですが、毎月最終日には締め会があり、京都のメンバーが出てきてくれることもあります。先日は全社イベントで高尾山に登ってきました。毎年恒例らしく、コースを選んで、チームに分かれて登って、最後は中腹で懇親会。参加率も高く、とてもいい文化だなと思っています。

今後のビジョン

環境系スタートアップへ転職した体験談│サステナビリティ経営支援を選んだ理由
今後について語る三浦さん

新規から既存まで「全体感」を持てる存在に

スタクラ:

これから取り組みたいことを教えてください。

三浦 瑛理香:

マーケの部署に入社しましたが、担当範囲は新規のお客様の獲得だけでなく、ハウスリストのナーチャリングから、契約後のお客様との関係構築支援まで広がっています。セールスやカスタマーサクセスにはそれぞれ専門のメンバーがいる中で、新規から既存まで、全体感を持って進められる軸を自分の中に作っていきたいと思っています。お客様のデータ管理のボールは私のところにあるので、他の部署の方もやりやすい仕組みを作っていきたいですね。

スタクラ:

5年後、10年後のキャリアはどうお考えですか?

三浦 瑛理香:

私はあまり強いキャリア観があるタイプではなくて。自分が先頭に立って何かをやるより、関わる人を支援する立場の方が合っていると思っています。いろいろな人と関わりながら、その場に合わせて案内できる自分でいたい。

いろいろな経験をしてきたからこそ、過去の自分の経験だけをベースに正解を探して、凝り固まってしまわないようにしたいです。今いる環境と今の状況で何がベストかを、常に周囲と共有しながら進められる自分でいたいなと思っています。

転職エージェント不信だった私が、スタクラを使った理由

環境系スタートアップへ転職した体験談│サステナビリティ経営支援を選んだ理由
インタビューに答える三浦さん

「エージェントは絶対使わない」はずだった

スタクラ:

転職活動でエージェントを使うことに、もともと抵抗があったと伺いました。

三浦 瑛理香:

エージェントは絶対に使わないと思っていました(笑)。私、押しに弱いんですよ。以前の転職でエージェントに登録したとき、「この会社を受けましょう」とかなりグイグイ来られて。内定をもらったときも強く勧められて、悩みながらそのまま決めてしまったことがあるんです。「あのとき、もう少し自分で選べたかもしれない」と後から思うことがあって。だから今回は、自分でじっくり調べて、ちゃんと自分で判断した上で決めようと。

スタクラ:

その中で、スタクラのエージェントは使ってくださった。

三浦 瑛理香:

ご紹介いただくときに「これなら合いそうかも」という距離感の提案だったんです。「ここがおすすめです」という強い押しがありすぎなかったので、むしろそこから自分でその会社を調べられた。企業探しって、理念まで調べようとすると数が多くて全部は調べきれないので、自分に合いそうな会社を紹介してもらえたことで、探す手間も短くなりました。

シェルパ・アンド・カンパニーは、当時はまだスタクラのサイトに掲載されていないタイミングで。「こんな企業さんもありますよ」と紹介してもらえたからこそ出会えたんですよね。

スタートアップを探している方は「自分で決めたい」人が多い気がしていて、私たちも大事にしているポイントなので、そう言っていただけると嬉しいです。

自分でじっくり調べて、納得して転職先を選びたい方は、スタクラで社会課題解決型スタートアップを探せます。

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スタートアップ転職を悩んでいる人へのメッセージ

環境系スタートアップへ転職した体験談│サステナビリティ経営支援を選んだ理由
読者に語りかける三浦さん

気になるなら一度やってみた方がスッキリする

スタクラ:

最後に、スタートアップへの転職を考えている方へメッセージをお願いします。

三浦 瑛理香:

今どんな会社にいるかによって、スタートアップ転職の見え方はだいぶ違うと思います。ただ正直、どんな会社でも入ってみて合う合わないはあるので、気になるんだったら、一回やってみてもいいんじゃないかなというのが正直なところです。

私自身、転職を重ねながら「やっぱりこっちなのかもしれない」と気づいてきたところがあります。「やってみてうまくいかなかったらどうしよう」という気持ちはどうしてもあると思うんですけど、今はどの年齢でも働き方は自由なので。一度やってみた方が、スッキリするんじゃないかなと思います。

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取材協力

環境系スタートアップへ転職した体験談│サステナビリティ経営支援を選んだ理由
シェルパ・アンド・カンパニーのエントランスにて

シェルパ・アンド・カンパニー株式会社

企業のサステナビリティ経営を支援するスタートアップ。「利益とサステナビリティが融合する世界の実現」を理念に掲げる。東京・京都の2拠点。

この記事を書いた人

スタクラ編集部

スタクラ編集部

「次の100年を照らす、100社を創出する」スタクラの編集部です。スタートアップにまつわる情報をお届けします。

シェルパ・アンド・カンパニー株式会社

シェルパ・アンド・カンパニー株式会社
https://cierpa.co.jp/

設立
2019年9月

企業のサステナビリティ経営を支援するスタートアップ。「利益とサステナビリティが融合する世界を実現する」をVisionに掲げ、サステナビリティ情報開示に取り組む企業向けのプラットフォーム「SmartESG」などを提供する。本社は東京・西五反田、関西拠点として京都オフィスを構える。