こんにちは!スタクラ編集部です。
スタクラに求人を掲載いただいている株式会社AlgaleXが、2026年7月10日、沖縄・コザで開催された「KOZA ROCKS 2026」の会場にて、シリーズAラウンドの資金調達発表会を開催しました。当日は、今回のラウンドに参加した投資家・事業会社、そしてメディア関係者が会場に集まりました。
代表・髙田大地氏による事業説明に加え、出資した各社から「なぜAlgaleXに投資したのか」が直接語られる貴重な機会となりました。
本記事では、発表会当日の様子を「事業説明」「出資者の皆さまからの声」「ランチ交流会」の3部構成でご紹介します。
同社がどんな未来を目指しているのか、そしてどんな方々に支えられているのか、少しでも伝われば嬉しいです!
代表取締役社長
髙田 大地氏
1989年生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身。早稲田大学法学部卒業後、大手総合商社にてM&A・事業再生・ベンチャー投資を担当。商社在職中に水産養殖の課題解決を目指すスタートアップへ投資し、その後同社にCFOとして転職。天然魚資源の枯渇という社会課題に向き合い続けた経験をもとに、2021年3月に株式会社AlgaleXを沖縄県うるま市にて設立。廃棄されていた泡盛の粕を活用した独自の藻類発酵技術を確立し、DHAとうま味を兼ね備えた微細藻類食材「うま藻」を開発・商品化。Forbes 2022年1月号「200 SUPERSTAR ENTREPRENEURS」選出、日経クロストレンド「未来の市場をつくる100社【2023年版】」フードテック部門への選出など、国内外で注目を集める。
株式会社Algalex
https://umamo.jp/
- 設立
- 2021年
- 社員数
- 11 〜 30人
私たちAlgaleXは、2021年3月に沖縄県うるま市で創業した、「栄養の原点を育む」フードテックカンパニーです。
魚に含まれるDHAをつくり出しているのは、実は魚そのものではなく藻です。牛や豚のアミノ酸の起源をたどれば微生物にたどり着きます。栄養の「最初の生産者」は、藻や微生物といった小さな生き物たちであり、私たちはこの栄養の原点を、資源を減らさずに自分たちの手で育てる技術を確立しました。
コア技術は、AI培養制御システム「Touji-24」。熟練の培養士が24時間365日タンクに張り付いて藻を見守るような状態を、AIで再現する技術です。CTO・多田の培養知見をAIに落とし込むことで、藻の生育にとって最適な環境を常に予測・制御しています。さらに、泡盛の蒸留粕をはじめとする食品残渣を培地として活用することで、「捨てられていた資源から、新しい栄養をつくる」循環型の生産モデルを実現しました。
この技術から生まれた主力製品が、食用藻「うま藻」です。自然界で最初にDHAをつくり出す藻・オーランチオキトリウムを独自に培養し、「カラスミに似たうま味と、サバの13倍のDHA」を併せ持つ、世界でも稀有な食材として結実しました。現在は、ミシュランの星付き店を含む飲食店100店舗超、小売100店舗超でご採用いただいています。
私たちが目指すのは、「栄養がめぐる社会」の実現です。食品残渣という栄養を、再び必要な栄養へと循環させる。その先に、昆布・鰹節に次ぐ新しい天然うま味カテゴリーとしての「藻」の市場を切り拓き、魚を減らさない養殖と、豊かな海を未来へつなぐことを見据えています。
- 目次 -
代表・髙田氏による事業説明「栄養の起源をつくる、育て屋へ」
発表会の幕開けは、代表取締役CEO・髙田大地氏による事業説明から。
「魚の美味しさや栄養は、どこから来ているのか?」その答えは“藻”です。香りやうま味、DHAなどの栄養素はもともと藻に由来しており、まさに「海の味わいイコール藻の栄養」だと髙田氏は語ります。
一方で、日本の魚の水揚げ量は天然・養殖を合わせて大きく減少しており、海の栄養の土台を支える藻の重要性はますます高まっています。
AlgaleXが育てるのは、DHAとうま味成分を豊富に含む独自の食用藻「うま藻」。同社は自らを“藻屋さん”ではなく、「栄養の起源をつくる育て屋さん」と定義し、社名ロゴにも掲げた「世界最高の育て屋へ」を目指しています。
事業説明の中で特に注目を集めたのが、コア技術であるAI培養制御システム「Touji-24」です。熟練培養士の“経験”と“勘”を忠実に再現したAIが、培養タンクの状態を24時間365日リアルタイムで監視・微調整。まるで熟練培養士がずっとタンクに張り付いているような状態を実現しています。さらに、沖縄の泡盛蒸留粕をはじめとする食品残渣を栄養源として活用しており、「捨てられていた資源から、新しい栄養をつくる」サーキュラーな生産モデルも大きな特徴です。
今回のシリーズAラウンドでは3.5億円の資金調達を実施し、補助金を含む累計調達額は約19億円となりました。
調達した資金は、①Touji-24の開発強化、②オーダーメイド培養技術を企業向けに展開する「バイオファーム事業」、③幹部候補人材の採用、に充てられる予定です。
栄養価とコストの両面で魚粉を凌ぐ飼料原料“藻”を開発し、「魚を減らさない水産養殖」を実現する。それがAlgaleXの目指す未来です。
出資された皆さまからの声
今回のラウンドには、リード投資家である地域と人と未来CJS2号投資事業有限責任組合をはじめ、千葉道場ファンド、SMBCベンチャーキャピタル、サーキュラーエコノミー・ネイチャーポジティブ1号ファンド、Future Food Fund、ANA未来創造ファンド、拓南本社株式会社、津梁ファンド、琉球銀行が参加。来場された各社から一言ずつコメントが寄せられました。
地域と人と未来CJS2号投資事業有限責任組合|伊藤 代表パートナー、松渕 パートナー
両氏は、AlgaleXを「未来の食を本気で獲りにいくチーム」とコメントしました。
世界的な水産資源の枯渇が懸念される「2048年問題」を正面から捉え、「魚を減らさない養殖」をテクノロジーで解決しようとしている点、そして沖縄のバイオ資源・国際性との親和性の高さが、投資の決め手だったといいます。「テクノロジーで安定した成果を出せている藻類企業は世界でも数少ない。AlgaleXは世界を変える可能性を秘めている」という力強い言葉もありました。
「投資して終わりではなく、ここからが勝負。地域も一体となって、沖縄から世界へ押し上げていきたい」と、伴走への想いが語られました。
ANAホールディングス株式会社|津田佳明氏
ANAホールディングス 上席執行役員・未来創造室長の津田佳明氏からは、パートナーシップに至った経緯をお話しいただきました。
出会いはKOZA ROCKS。ディスカッションを重ねる中で協業の可能性が広がり、業務提携から資本業務提携へと発展したそうです。「株主と投資先という関係ではなく、事業のパートナーとしてお互いの企業価値を高め、社会的なアウトプットを一緒に生み出していきたい」と語られました。
うるま市のラボを実際に訪問した際、「整然とした環境と完成度の高さ、そして何よりメンバーの情熱に感銘を受けたことが、出資を決断する大きな要因になった」というエピソードも紹介されました。
株式会社琉球銀行|髙良伊久磨氏
琉球銀行 法人事業部 地域連携・イノベーション室 調査役の髙良伊久磨氏からは、地元金融機関としての期待が語られました。
琉球銀行は2018年に1号ファンドを設立して以来スタートアップ支援を続けており、昨年組成した3号ファンドでは規模を一気に20億円へ拡大。「海洋資源を活かすAlgaleXの取り組みは、沖縄県民にとって非常にキャッチーで、地域課題の解決にもつながる。バイオ技術の横展開・拡大の可能性にも注目している」とコメントがありました。資本面での支援に加え、取引先ネットワークの紹介など、地域金融機関ならではの伴走支援を約束されました。
津梁ファンド|豊里健一郎氏
沖縄のスタートアップ支援の中核を担う津梁ファンド代表の豊里健一郎氏からは、沖縄のエコシステムの視点からコメントが寄せられました。
AlgaleXは、沖縄のバイオ技術・資源から生まれた調味料をきっかけに事業が立ち上がった、まさに沖縄発のスタートアップ。昨年のKOZA ROCKSのイベントでブースを出展した際には、誰よりも早く完売するなどのコミットメント力の高さも紹介されました。「地元資本・地元産業を育てることが私たちの使命。サーキュラーエコノミー、ブルーエコノミーの旗手として、沖縄から新しい経済モデルを創り、日本全国、そして世界へ。ここにいる全員でAlgaleXを押し上げていきたい」と、会場全体への呼びかけで締めくくられました。
登壇者の皆さまと
最後は、登壇いただいた皆さまによる集合写真で締めくくり。「AlgaleX 世界最高の育て屋へ」のロゴを囲んで、これからの挑戦をともにする皆さまが一堂に会した、記念すべき一枚になりました。
ランチ交流会 @ ダカーポ食萄
発表会のあとは、会場近くのレストラン「ダカーポ食萄」に場所を移して、ランチ交流会が開催されました。
そしてこの日のランチは、AlgaleXの「うま藻」を使った特別コースでした。
前菜は、ウフマヨ、アカマチ、鯖のブランダード、メロンとハム、パテドカンパーニュの盛り合わせ。パスタは、島人マッシュルームと発酵バター、グラナパダーノチーズを合わせた「うま藻クリーム」。そしてメインは、喜納アグー豚の肩ロースを、セミドライトマトと「うま藻醤油麹」で仕上げた一皿。
自分たちが育てた藻が、目の前でお皿の上のごちそうになっている。つくり手にとって、これ以上ない光景だったのではないでしょうか。
自然の栄養循環を人の手で再現するというAlgaleXの事業の話から、沖縄の食材の話、メディアの話まで。立場を越えてざっくばらんに語り合う、笑顔あふれる時間となりました。
編集後記
発表会を通して印象的だったのは、投資家の皆さまが口を揃えて「チーム」と「情熱」に言及されていたことです。技術や市場性はもちろんのこと、「この人たちとなら未来の食を変えられる」と感じさせる組織であることが、今回のラウンドを支えた要因なのだと感じました。
そして今回の調達資金の使途には、幹部候補人材の採用が含まれています。沖縄・うるま市のラボから世界の食の未来を変える挑戦に興味を持たれた方は、ぜひAlgaleXのみなさんとお話してみてください!
株式会社Algalex
https://umamo.jp/
- 設立
- 2021年
- 社員数
- 11 〜 30人
私たちAlgaleXは、2021年3月に沖縄県うるま市で創業した、「栄養の原点を育む」フードテックカンパニーです。
魚に含まれるDHAをつくり出しているのは、実は魚そのものではなく藻です。牛や豚のアミノ酸の起源をたどれば微生物にたどり着きます。栄養の「最初の生産者」は、藻や微生物といった小さな生き物たちであり、私たちはこの栄養の原点を、資源を減らさずに自分たちの手で育てる技術を確立しました。
コア技術は、AI培養制御システム「Touji-24」。熟練の培養士が24時間365日タンクに張り付いて藻を見守るような状態を、AIで再現する技術です。CTO・多田の培養知見をAIに落とし込むことで、藻の生育にとって最適な環境を常に予測・制御しています。さらに、泡盛の蒸留粕をはじめとする食品残渣を培地として活用することで、「捨てられていた資源から、新しい栄養をつくる」循環型の生産モデルを実現しました。
この技術から生まれた主力製品が、食用藻「うま藻」です。自然界で最初にDHAをつくり出す藻・オーランチオキトリウムを独自に培養し、「カラスミに似たうま味と、サバの13倍のDHA」を併せ持つ、世界でも稀有な食材として結実しました。現在は、ミシュランの星付き店を含む飲食店100店舗超、小売100店舗超でご採用いただいています。
私たちが目指すのは、「栄養がめぐる社会」の実現です。食品残渣という栄養を、再び必要な栄養へと循環させる。その先に、昆布・鰹節に次ぐ新しい天然うま味カテゴリーとしての「藻」の市場を切り拓き、魚を減らさない養殖と、豊かな海を未来へつなぐことを見据えています。
