会社の特徴
株式会社MiRESSO(ミレッソ)は、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構(QST)の認定を受けた核融合スタートアップです。
世界各地で開発が進められているフュージョンエネルギー(核融合)発電の運転には、中性子増倍材であるベリリウム(Be)が大量に必要になります。しかし、現状の生産量では圧倒的に不足しており、価格も高価であるため、核融合発電を普及させていく上でベリリウムがボトルネックになることが予想されております。
当社の中道勝らが発明した革新的な低温精製技術では、従来は精製に高温処理が必要だった鉱物資源を、圧倒的な低コスト、かつ省エネルギーで精製することができます。 当社はこの技術により、ベリリウムを安定かつ低価で供給することで、フュージョンエネルギーの社会実装に貢献することを目指しています。
【事業内容】
■ベリリウム製造販売事業
当社の低温精製技術を利用した自社工場を建設し、2027年頃からのベリリウム及びベリリウム化合物の製造・販売を目指しています。
ベリリウムは、熱に強い、硬い、軽い、という性質を有しており、核融合以外でも現在、航空宇宙や医療領域の鏡材、電子機器などで利用されております。
当社技術により、現状より圧倒的に低コストでの提供が可能になるため、既存用途でのマーケットも拡大することを見込んでおります。
■技術プラットフォーム事業
当社の低温精製技術を利用し、ベリリウム以外の鉱物資源・素材の精製・リサイクルに関する共同開発、コンサルティング、当社技術のライセンスを予定しております。
当社技術は高温熱処理が必要な素材に利用可能なため、例えばレアアースやリチウム、セラミックといった素材にも応用可能です。
フィージビリティ検証の依頼も承っておりますので、気軽にお問い合わせください。
【活動実績】
・弊社は国研であるQSTの認定スタートアップに採択され、QSTの施設を利用して研究開発を行っています。
・東大 IPC が実施する国内最大規模を誇る複数大学共催の起業支援プログラム「1stRound」の第9回支援先に採択
・文部科学省中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR フェーズ3)核融合分野(事業テーマ:核融合原型炉等に向けた核融合技術群の実証)として20億円の助成金に採択
・2024 年3 月にジェネシア・ベンチャーズ(リード投資家)、JGC MIRAI InnovationFund(日揮みらい投資事業有限責任組合/無限責任組合員:グローバル・ブレイン株式会社)、三井住友海上キャピタル株式会社の3社から合計2.5億円となる初の外部資金調達を実施