
現場で価値を生み出している人たちが、正当に報われる社会を作りたい。そして、誰もが自分らしく輝ける世界を実現したい。そんなビジョンを掲げ、温かい組織づくりに並々ならぬ情熱を注ぐ経営者がいます。
palplat株式会社の代表取締役CEO、松田拓也氏です。
丸井グループ、SBIホールディングス、アクセンチュアといった名だたる大企業でキャリアを積んできたエリートでありながら、根底にあるのは、驚くほどオープンでフラットな人柄と、一緒に働くメンバーへの深い「愛」でした。
2021年に設立された同社は現在、化粧品・美容業界に特化したHRプラットフォームを展開し、業界の構造変革に挑んでいます。

代表取締役CEO
松田 拓也氏
明治大学理工学部建築学科卒。新卒で丸井グループへ入社し空間プロデュース(設計 / 施工)業に従事した後、SBIホールディングスにてエンタープライズ向けのブロックチェーン / 分散台帳技術を活用した新規事業企画を担務。その後、アクセンチュアのJapanにおけるブロックチェーンSMEとして製造 / 貿易 / 不動産 / 建設など様々なインダストリーのトップ企業に対する経営コンサルティング及びデジタルトランスフォーメーションに従事。2021年にpalplat株式会社を創業し、代表取締役 / CEOに就任。

palplat株式会社
https://www.palplat.com/
- 設立
- 2021年07月
私たちは「ビューティー × テクノロジー」を軸に、これまで属人的・非効率になりがちだった化粧品・美容業界の “働き方・採用・育成” を新たなモデルにアップデートし、顧客およびワーカーの体験価値を最大化する取り組みを推進しているスタートアップ企業です。
化粧品・美容業界では、慢性的な人材不足 / 採用ミスマッチ / 属人化した教育 / 経験やスキルに見合わない報酬体系 / ライフスタイルに合わない働き方など、山積みの課題が長年放置されてきました。
当社はこれらを「業界特有の前提」として受け入れるのではなく、テクノロジーと現場理解を掛け合わせることで、構造そのものを変革することに挑戦しています。
「ここにいたら成長できるか」だけで選んだキャリアの先に
大企業でのキャリアを経て、起業に至るまでの経緯を教えてください。
明治大学の建築学科を卒業して、最初に入ったのが丸井グループです。商業施設の内装空間プロデュースを担当し、その後SBIホールディングスで新規事業企画、アクセンチュアではコンサルタントとして建築・製造・物流・医薬・金融・商社など多業界に関わりました。
キャリア選択は「ここにいたら成長できるか」という基準でした。各職場で成果を上げるたびに自信がつき、より大きな挑戦を求めて次のステージへ移っていったんです。
起業は最初から視野にあったのですか?
まったくなかったですね(笑)。当初は大企業の幹部になることを目指していました。でも各職場で一定の成果を出せたことで、「自分はどんな環境でもやっていける」という確信が生まれてきた。そこで「起業だけ、まだやったことがない」と気づいたんです。
コンサルもやった、新規事業もやった、大企業の内側も外側からも見た。唯一「起業」だけが未経験の領域でした。だからこそチャレンジしてみたくなった。大企業での安定を手放すリスクより、未知の領域に挑戦してみようと思ったんです。
お話を伺っていると非常にスマートなキャリアですが、昔からそういうタイプだったのですか?
いやいや、全然スマートじゃないですよ(笑)。小学校から高校まで、ずっと泥だらけになってサッカーばかりしていました。一応スタメンとしてプレーし続けていたのですが、高校2年のとき、1つ下の後輩にポジションを奪われたんです。あれは本当に、めちゃくちゃ悔しかった。だから死ぬ気で練習して、その後ちゃんとスタメンを取り返したんです。
その経験が、今の自分を形成していると思います。負けたくない、負けた分だけ努力して見返す。この「負けず嫌い」な感覚がすべての原動力ですし、それが刷り込まれたのはあの時期です。
実は、当時は周囲から「やんちゃ」だと思われていたグループにいたのですが、その裏では結構必死に勉強もしていました。昔から、見た目と中身にちょっとギャップがあるタイプだったのかもしれません(笑)。
でも、「やると決めたら周りに見えないところでも、とことん泥臭くやる」という自分の性格は、サッカーや勉強、そして今の経営でもずっと変わっていませんね。

起業の原点、そして化粧品・美容業界で見つけた「勝ち筋」
起業を決意した「原体験」はどこにあったのでしょうか?
ファーストキャリアである、丸井グループ時代の経験です。商業施設の内装を手がける中で、建築業界の多重下請け構造を目の当たりにしました。現場で実際に価値を生み出しているのは職人の方々なのに、多重下請けの構造の中で賃金が削られていく。現場の人間が正当に報われない、そう強く思ったんです。
この「現場の人の価値向上」という問題意識は、今も変わっていません。形を変えて、現在の化粧品・美容業界で取り組んでいることも、根っこはまったく同じです。最初は建築業界で感じた憤りでしたが、同じ構造的課題はあらゆる業界にある。中間搾取のない価値流通を、テクノロジーで実現できないか。その問いが起業の出発点です。
そこから、なぜ今の「化粧品・美容業界」に特化されたのか、改めて教えてください。
他業界では当たり前になっているフリーランス活用が、化粧品・美容業界ではほとんど浸透していなかったんです。ITリテラシーの低さや正社員志向の慣性が根強く残り、市場を細かく見ていっても、まだ誰も本気で手を付けていない。それだけ変革の余地が大きく、確かな需要も眠っている領域でした。
そして何より、ここはまさに僕が原体験で感じた「現場で価値を生み出す人が報われない」という構造がそのまま残っている業界でした。勝ち筋があり、かつ自分が本気で変えたい課題がある。だからこそ、現場を理解した自分たちの手で、働く人が生き生きと活躍できる世界観をつくりたいと思ったんです。
働くメンバーには「スキルに見合う正当な報酬と柔軟な働き方」を、企業には「必要なときに、高い専門性を持つ人材を迎え入れられる柔軟さ」を提供する。これが、僕たちの目指す「現場の人の価値向上」を実現する具体的なアプローチです。

palplatが体現する「愛ある組織」
palplatが大切にしている組織運営について教えてください。
僕たちは、組織運営の根幹となる大切な共通言語として、以下の4つのバリューを設定しています。
【palplatが掲げる4つのバリュー】
■ Think Deep, Drive Forward 深く思考し、やり切る
■ Build from Action 行動からすべてが生まれる
■ Co-Creation for Impact 共創で変革を
■ Lead with Love 愛をもって向き合う
これらのバリューのなかで、組織づくりのスタンスがよく表れているのが「Lead with Love(愛をもって向き合う)」です。
大企業時代は仕事上の付き合いだけで終わることも多かった。でも、せっかく一緒に働くなら、人間として深いところで繋がれる組織にしたい。経営者であっても同じ目線に立って、みんなと悩みながら一緒に走る伴走者でありたいんです。仕事の話だけじゃなく、プライベートのことも気軽に話せる関係性。それこそが、僕の理想とする「愛ある組織」です。
そして、人生の時間の中で、仕事が占める割合はとても大きい。だからこそ、その仕事を心から楽しめるような環境を作りたい。 その想いが、僕たちの組織づくりのすべての根底にあります。
実際の働き方には、どのように反映されているのでしょうか?
せっかくジョインしてくれた仲間に、入社時のリスクを負わせたくないんです。ですから、仕事と私生活のメリハリを大切にしてもらうのはもちろん、年収は前職分をしっかりと担保した上でスタートしてもらいます。その後の実績やパフォーマンスに応じて迅速に昇給できるようにしています。
フルフレックス・フルリモートを基本にして、時間制約のある子育て中のメンバーであっても、高い生産性を発揮していれば積極的に登用し、適正に大きく報いる。結果を出した人間には会社としてもしっかりと返す。それが僕なりの「愛をもって向き合う」ということだと思っています。
どのような方がpalplatのカルチャーにフィットすると思いますか?
「表向きは穏やかだけど、内に折れない芯の強さを持っている人」は、うちのカルチャーにすごくフィットすると思います。お互いにリスペクトし合えるフラットさがありつつ、いざというときには逃げずにやり切る強さがある。そんなバランスを持っている人と一緒に働けたら嬉しいですね。
最後に、この記事を読んでくださっている方へメッセージをお願いします。
今こうして振り返ると、過去にやってきた行動やビジネススキル、そしてすべての原体験が、今こうしてpalplatの事業をつくることに結びついていると感じます。それらを全部身につけた状態で、自分のこれまでの歩みの「集大成」としてこの事業をつくることができている。大好きな仲間たちと一緒に、やりたいことに全力で挑めている今の環境が、自分の人生の中で間違いなく一番楽しいですね。
僕たちはスタートアップとして、この化粧品・美容業界を本気で変えたいと思っています。スキルも大切ですが、それ以上に「なぜやるのか」という僕たちの想いにどこか一箇所でも共鳴してくれる人に、ぜひ来てほしい。僕も一人の伴走者として全力で向き合いますので、一緒に業界を変える大きな挑戦をしましょう!

編集後記
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
インタビューは終始和やかな雰囲気で、松田氏がとてもフランクに接してくださる姿勢が印象的でした。
特に心に響いたのは、「大好きな仲間と、やりたいことに全力で挑めている今が一番楽しい」という言葉です。チームメンバーと目線を合わせながら走る伴走者のような経営者だからこそ、素敵な仲間が集まるのだと深く納得しました。過去の経験を集大成として注ぎ、本気で業界を変えようとする姿に、私自身とても胸が熱くなりました。
この愛と情熱に溢れたチームに少しでもワクワクした方は、ぜひpalplatの皆さんと一度お話ししてみてください!

palplat株式会社
https://www.palplat.com/
- 設立
- 2021年07月
私たちは「ビューティー × テクノロジー」を軸に、これまで属人的・非効率になりがちだった化粧品・美容業界の “働き方・採用・育成” を新たなモデルにアップデートし、顧客およびワーカーの体験価値を最大化する取り組みを推進しているスタートアップ企業です。
化粧品・美容業界では、慢性的な人材不足 / 採用ミスマッチ / 属人化した教育 / 経験やスキルに見合わない報酬体系 / ライフスタイルに合わない働き方など、山積みの課題が長年放置されてきました。
当社はこれらを「業界特有の前提」として受け入れるのではなく、テクノロジーと現場理解を掛け合わせることで、構造そのものを変革することに挑戦しています。
