

取締役
福永 晋朔氏
福岡県北九州市出身。東京大学経済学部卒。日系戦略コンサルティングファーム・コーポレイトディレクション(CDI)にて、企業・事業戦略策定と実行、経営管理体制強化、新規事業立ち上げ、事業デューデリジェンス等、数十のプロジェクトに従事。中堅企業における全社改革支援の経験を持つ。創業期に一人目正社員として株式会社グリーングロースに参画し、2025年7月に取締役就任。組織開発、経営企画・管理、事業企画を統括。代表の河野とは幼少期からの縁。

株式会社グリーングロース
https://greengrowth.co.jp/
- 設立
- 2022年04月
- 社員数
- ~30人
株式会社グリーングロースは、再生可能エネルギー・蓄電池を単なる設備ではなく「企業と地域の競争力を高めるためのインフラ」へと磨き上げる、事業創出型スタートアップです。
再エネの発電事業者や需要家の多くは、課題意識があっても、再エネに関する知見や体制が十分にありません。我々は、企業の「社外再エネ事業部」として、事業構想から企画、その実装までを一気通貫する形で、再エネ事業の立ち上げと成長にコミットします。
再エネ・電力産業は、制度・技術の課題が山積しつつも、今後数十年間の成長が著しいです。この領域での連続的な事業創出を通じて、産業振興とレジリエンスの強化を目指します。加えて2030年代に向けて、再エネを基盤とした「次世代電力産業」(モビリティ、データ、不動産など)への展開を進めてまいります。
- 目次 -
再エネを「設備」ではなく「事業」として成立させる──「社外事業部」として中に入る理由
御社の事業内容を教えてください。
我々グリーングロースは、再生可能エネルギーを活用した「新しいインフラづくり」に挑戦するスタートアップです。再エネはこの10年で普及してきましたが、多くの発電事業者には単なる「投資用物件」、需要家にはコストとして見られているのが現状です。そうではなく、企業や地域の価値を高めるインフラに進化させていくことが我々の使命です。本来、再エネは低コストでクリーン、必要な場所や時間に合わせて使えるポテンシャルがありますが、十分に活かしきれていないと感じています。
足元では、蓄電池の開発・導入、既存太陽光のリノベーション、最適な電力運用などを通じて、各地の中堅企業・大企業と一緒に「再エネ事業」をつくっています。机上のコンサルティングでも、単なる設備導入でもありません。顧客企業の中に入り込み、再エネの専門性を持つ「事業開発チーム」として、意思決定から実装、運用までを担うのが我々のスタイルです。再エネを活かした、各社の競争力向上をご提案しています。
いわば「社外再エネ事業部」ですね。「その企業と地域にとって、再エネとは何か?」という問いから逃げず、専門人材や体制がまだ整っていない企業に対しても、二人三脚で事業とチームをまるごとつくっていきます。ここまで踏み込むプレイヤーは、そう多くありません。
今はどのようなフェーズでしょうか?
今は事業としても組織としても「0→1」から「1→10」のフェーズに差し掛かっています。これまでは「あれもこれも」の精神であらゆることを試し、困難には気合や人力で突破してきた属人的なやり方でしたが、その中でグリーングロースらしさやDNAがつくられてきたと感じています。
現在は、少しずつ必要なことだけに狙いを定めたり、マネージャーの採用を増やしたり、意思決定や業務の「型」をつくって再現性を高めたりする、そんな段階です。創業の精神を濃度高く保ちながらも、事業と組織の仕組み化を同時に進める、挑戦の真っ只中ですね。「最後の創業期」であり、「最初の急成長期」でもあります。

「越境力」と「翻訳力」が活きる、多様なバックグラウンドのプロフェッショナル集団
今の御社はどのようなチーム構成でしょうか?
職種でいうと、大きく三つあります。一つ目は法人営業や事業開発などのビジネス系、二つ目は技術面でのプロジェクトマネージャーや電力の需給管理などを担う業界出身のエキスパート系、三つ目はコーポレート系です。
属性は多様で、年齢は26歳から58歳まで在籍しています。30代が最多ですね。業界経験者は3分の1ほどで、他の出身業界は商社や投資銀行、保険、戦略コンサル、メーカー、ヘルスケアベンチャー、はたまた新卒まで。年齢も経歴もさまざまです。
多様な人材を受け入れてきたのですね。大切にしている価値観などはあるのでしょうか?
はい、我々が採用において最も重視しているのは「カルチャーフィット」です。どんなにスキルがあっても、一緒に働くうえでの価値観がずれていたらお互いに不幸になるので。グリーングロースらしい人の象徴的な表現の一つとして、「脱藩武士」があります。
つまり、人間として真っ当に生きようとする倫理観を持ちながら、元々属していた組織から「脱藩」するだけの志がある方のことです。そのような方は、身分や肩書ではなく「人となり」を重んじるからこそ、真剣なビジネスパートナーと対峙できます。
我々の事業では、多様なステークホルダーと向き合います。施工会社やメーカー、金融機関、地域の経営者など、立場も価値観も異なる人たちの間に立ち、言葉を翻訳しながら「三方良し」を実現していく仕事です。だからこそ、相手の文化に越境できる人、互いの言葉を翻訳できる人が活躍しています。
事業の魅力を翻訳する──「伝わる採用」を実現するまで
スタクラを使い始めたきっかけを教えてください。
これまでは大手のダイレクトリクルーティングの媒体のみを用いていました。どちらかといえば、スキルを重んじる経験者採用に向いています。しかしより業界未経験の方の採用を増やす方針の中で、それだけでは難しくなってきたんです。
というのも、我々の事業や組織の面白さは、業界を知らない人には伝わりづらかったんです。代表の河野を中心に事業づくりに注力してきましたが、その魅力や価値を言葉にして届けきれていませんでした。私と代表が議論を尽くしながら、いかに我々の志を業界外の人に翻訳して伝えるかっていうのをずっと考えてきたんです。
結果的に、理念やカルチャーに共感してくれる方に出会うために、採用資料やwebサイトのリニューアルを行う一方で、媒体も見直しました。この目的に合う媒体として、スタクラの活用に行き着きました。
スタクラでの出会いに対しては、他の採用手法と比べてどんな印象をお持ちでしょうか。
スタクラの候補者プロフィールには「3〜5年後の目標や野望」を一言で書ける欄がありますが、あれが候補者の生き様に触れる入り口としてすごく効くと感じています。
単なるスキルや経験の比較ではなく、「どんな未来を描いているのか」「何を大切にして仕事をしたいのか」という部分に、初期の段階から触れられる。そのおかげで、カルチャーの面で「我々と馬が合いそうか」が分かる、というのがスタクラでの出会いの特徴だと感じています。
スタクラを使う上で意識していることがあれば教えてください。
スタクラを使う上では、候補者一人ひとりの目標や価値観を想像しながら、「あなたに来てほしい」という想いを込め、その方に向けたスカウトを送るようにしています。我々と相手のニーズがどこで重なるのかを意識し、スカウト文に反映しています。そして我々の事業の魅力は一言では伝わりづらいので、その説明も喩えを用いながら尽くしています。
スタートアップである我々にとって、採用は経営そのものだと考えています。スキルマッチだけでなく、我々の理念やカルチャーに共感してくれる方と一緒に働きたい。その思いで取り組んでいます。

現場で鍛え、組織で支える──事業家が育つ環境づくり
実際にスタクラ経由で採用された方で印象に残っている方はいますか?
印象に残っているのは、選手兼コーチとしてバスケットボールを続けてきて、前職で人材研修の運営を行っていた方です。業界未経験でしたが、選考段階から「傾聴が得意な方だな」という印象がありました。彼も、人の人生に寄り添う事業をやりたい、という志があります。
入社直後はキャッチアップに苦労しつつも、通勤時間に生成AIで仕事の進め方や業界知見を学んだり、上長からのフィードバックを速く行動に反映させたりと、本当に粘り強く取り組んでくれて。お客様との信頼構築力にも長けていて、電話で1時間以上も話を丁寧に聞き続け、相手のニーズを深く引き出すなど、他のメンバーにはできない役割を果たしています。
育成やサポート体制はどうされているのでしょうか?
「育てる」制度はまだ不十分ですが、本人が能動的である限り、「育つ」環境と機会は数多くあります。誰もが知見やスキルの共有に積極的で、ストレート・フィードバックな文化、ドキュメント文化であるためです。
数多くのステークホルダーを巻き込む経験の中で、SlackやNotion、Google driveを活用しながら、周囲のメンバーの知見や行動を学び、概ね3ヶ月ほどで活躍できるようになっていきます。業界知見はもちろんのこと、経営者と対峙する法人営業、事業企画、契約協議、財務など、「事業家」としての経験ができる環境です。
また、この成長環境と心理的安全性は、今後も両立させて保ち続けていきます。誠実さや配慮を欠く振る舞いを許容しない、その人らしさを尊重する、適度な距離でお互いを気にかける…そういうやり方で、両立させたいです。
そのため基本的には本人が自律・自走できることが前提になります。そうした方がいきいきと活躍できる環境をつくることは、経営陣にとって大切な仕事だと考えています。今後は出向や研修、資格取得補助のような制度的な支援も増やしていくつもりです。
「全国大会優勝を目指す大人の部活」というカルチャーとは
貴社のカルチャー、「大人の部活」について聞いてみたいです!
そうなんです。我々はサークルのように仲良くすることが目的でも、軍隊のように勝利のみが目的でもありません。真剣な部活って、目標は例えば「全国大会優勝」だったとしても、そこに駆ける思いは人それぞれじゃないですか。でも全員が規律をもって鍛錬して、目標に向かって前に進もうとしてる。しかもそれが上から押し付けられたものではなく、自分たちで納得してやってるから熱がある。だからこそ、一つ一つの仕事の水準が高くなっています。
一体感、熱量、風通しの良さを大切にしているカルチャーですね。議論はドライに、でも人間関係は時にウェットに、というのが我々らしさです。あと他には「泥臭さ」というワードもよく出てきます。プロフェッショナリズムと人間味がほどよく同居しています。
「大人の部活」らしさを感じるのは、どんな瞬間ですか?
忘年会で、景品を賭けたクイズ大会やちょっとした出し物が行われたんですけど、みんな盛り上がって全力で楽しんでいました。普段は喧々諤々と議論したり静かな執務室で黙々と作業をしたりしているメンバーが、オフの場では思い切りはじける。そうした「切り替えのうまさ」も、グリーングロースらしさだと思います。
仕事では全力でぶつかり合いながらも、適度な距離感を保ちつつプライベートでは気さくに関われる。そうした真剣さと一体感と温かさを併せ持った組織でありたいという思いを込めて、「大人の部活」という言葉を使っています。

雑なスカウトは響かない──だからこそ「一括送信ができない」スタクラを選ぶ
今後、御社ではどんな人が活躍できそうでしょうか?
まずは、その方なりの志がある方、になります。具体的には、地域と産業を強くしたい、自身が「事業家」として活躍したい、電力業界を良くしたい、といった志です。形は問いませんが、グリーングロースの場を活かして何かやりたい、と入社時点で何かがあることは必須です。
そして繰り返しになりますが…やはり「越境を楽しめる方」ですね。要するに、立場も利害も異なる人と一人の人間として信頼関係を築いたり、その人たちの間に立って翻訳しながら価値をつくることに面白さを感じるような人です。
「越境」の原体験は人それぞれです。何も海外留学や駐在でなくとも、地方から上京してきた、旅行が好き、会社や学校で変わり者扱いされてきた、本社と現場の両方を経験している、などです。マジョリティとマイノリティの両方を知っていて、一方に偏らずにバランスをとれる感覚が大切だと思います。
なお、業界経験はエキスパート採用でない限りは問いません。
スタクラへの要望や期待があれば教えていただきたいです!
スタクラの、丁寧なマッチングを重んじる思想は、引き続き大切にしていただきたいです。例えばスタクラの一括送信ができないUI設計は、採用担当者からすると一見すると非効率に見えるかもしれません。しかし、だからこそ生まれる「一人ひとりに向き合う姿勢」が、我々にとってはとても価値があります。
我々のように志やカルチャーを大切にするスタートアップにとって、雑なスカウトは決して響きません。候補者が何を求めているのか、どんな未来を描いているのかを考え抜き、その人に届く言葉を丁寧に綴る──そうしたコミュニケーションの積み重ねが、カルチャーフィットした人材との出会いにつながっていると実感しています。
事業の創出のために、風通しよく仲間と本気で議論する。 同時に、一人一人へのリスペクトとウェットな人間関係も大切にする。そんな「大人の部活」的なカルチャーを支えるには、マッチングの質の高さが欠かせません。
スタクラにはこれからも、志ある人と企業が、熱量と誠実さをもってつながれる場であってほしいと願っています。
【編集後記】
福永氏のお話を通して、「脱藩武士」「越境」「翻訳」など、グリーングロースという組織が持つ独自の魅力が深く胸に残りました。
どんな経歴であっても、志を持って越境し、自ら学び、仲間と共に成長していく──そんな人たちが集うこのチームは、まさに「再エネと地域創生の最前線」を担うプロフェッショナル集団だと感じました。
スタクラが、そのような仲間との出会いの一助となれていることを、心から嬉しく思います。このインタビューが、次の「脱藩武士」となる読者の背中をそっと押すきっかけになりますように。

株式会社グリーングロース
https://greengrowth.co.jp/
- 設立
- 2022年04月
- 社員数
- ~30人
株式会社グリーングロースは、再生可能エネルギー・蓄電池を単なる設備ではなく「企業と地域の競争力を高めるためのインフラ」へと磨き上げる、事業創出型スタートアップです。
再エネの発電事業者や需要家の多くは、課題意識があっても、再エネに関する知見や体制が十分にありません。我々は、企業の「社外再エネ事業部」として、事業構想から企画、その実装までを一気通貫する形で、再エネ事業の立ち上げと成長にコミットします。
再エネ・電力産業は、制度・技術の課題が山積しつつも、今後数十年間の成長が著しいです。この領域での連続的な事業創出を通じて、産業振興とレジリエンスの強化を目指します。加えて2030年代に向けて、再エネを基盤とした「次世代電力産業」(モビリティ、データ、不動産など)への展開を進めてまいります。
