業界の常識を覆す挑戦と、“志をともにする仲間”との出会い──半年間でコア人材2名を採用したパーツワン長倉代表が語る“スタクラ活用”のリアル

株式会社パーツワン代表取締役 長倉 達也氏

「この業界を、変えたい」──そう語るのは、自動車アフターマーケットという巨大市場に挑む株式会社パーツワン代表の長倉達也氏。

中古パーツの流通という、“業界では当たり前だった”アナログな構造をテクノロジーの力で刷新する同社は、事業と同じ熱量で「採用」にも向き合っています。 「スタクラ」を活用し、志ある人材と“本気の出会い”を実現しているその背景を伺いました。

長倉 達也氏

代表取締役
長倉 達也氏

日産自動車学校卒。自動車二級整備士。
自動車鈑金職人として社会人キャリアをスタートし、2005年に総合商社 双日株式会社へ入社。新規事業開発グループで自動車リサイクル事業に従事。
2007年の事業部解散に伴い、独立して個人事業主パーツワンをスタートさせ、2009年に株式会社パーツワンを創業する。スモールビジネスとしてスタートしたパーツワンが第2創業期として次のステージを目指している。

株式会社パーツワン

株式会社パーツワン
https://www.partsone7.com/recruit/

設立
2009年03月

<Mission>
リサイクルを通じて社会の仕組みを変える

<事業内容>
廃車予定の自動車から取り外したリサイクルパーツに新しい価値を吹き込み、環境負荷とコストを削減する“産業リサイクル”を、商社によるマッチングと独自のデジタルプラットフォーム『UZone』の両輪で推進。

創業の原点にあるのは、「この世界をもっと良くできる」という確信

スタクラ:

事業内容や創業の背景を教えてください。

株式会社パーツワン 代表取締役 長倉達也氏 (以下敬称略):

パーツワンは、自動車のアフターマーケット、つまり新車が売れた“その後”の修理や補修の市場で、リサイクルパーツを扱う事業を展開しています。

この「リサイクルパーツ」というのは、新品に比べて価格が安く、環境にもやさしい選択肢なのですが、現場ではまだまだ活用が進んでいないのが実情です。 理由はシンプルで、注文や照合のプロセスが非常に煩雑で、いまだに電話やFAXでのやりとりが主流だからです。

そこに対して私たちが開発したのが『UZone』というデジタルプラットフォームです。必要な部品を素早く探して、クリック一つで注文できる仕組みを整え、アナログな世界にデジタルの光を差し込もうとしています。

「この人と一緒に戦いたい」そう思える人に、なかなか出会えなかった

スタクラ:

採用面ではどのような課題がありましたか?

長倉 達也:

私たちは長らく新卒採用中心でやってきましたが、中途採用は本当に難しくて…。 ハローワーク経由の採用や、一般的な求人媒体では、パーツワンが目指す方向性やカルチャーとマッチしないケースが多かったです。

特に課題だったのは、カルチャーフィットと“覚悟”のズレですね。スタートアップとして新しいことに挑戦し続ける環境では、「受け身で言われたことをやる」では通用しない。でも、そこがうまく伝わらないことが多かった。

スタクラ:

エージェント経由の採用もうまくいかなかったのでしょうか?

長倉 達也:

そうですね。「2回の面接でクロージングしてください」と言われることもありましたが、うちは中核メンバーを迎える採用です。面談は6回以上することもあるし、会社見学や現場体験も含めて、「この人と本当に一緒にやっていけるか」を丁寧に見たいと思っています。

だからこそ、私たちのやり方にフィットする採用の仕組みが必要だったんです。

スタクラを見た瞬間、「こういう人に会いたかった」と思った

スタクラ:

スタクラを使い始めたきっかけを教えてください。

長倉 達也:

ベンチャーキャピタルのANOBAKAさんのイベントでスタクラを知ったのが、活用のきっかけです。登録している方のプロフィールを見て、「これは他と全然違うな」と驚いたんです。

たとえば、「年収が下がっても挑戦したい」「肩書きにこだわらず現場で価値を出したい」など、言葉にリアリティがある。しかも、スタートアップへの興味や覚悟がちゃんと伝わってくる人が多い。

そういう人たちと出会える可能性があるなら、これは試す価値があると思いました。

スタクラ:

実際に使ってみて、いかがでしたか?

長倉 達也:

大正解でした。印象的だったのは、地方から泊まり込みで会社見学に来てくれた方。内定後も勉強会に自主的に参加してくれて、「本当にこの会社でやっていきたい」という熱意が最初からあった。

スタクラ:

そういう“本気”の人と出会える場だと思います。

スカウトは「1通1通、魂を込める」本気のコミュニケーション

スタクラ:

スタクラでの採用で、特に工夫されていることはありますか?

長倉 達也:

私は採用を“経営の20%”と考えています。朝起きて3通送る。夜中に起きたらスカウトを送ってから寝る(笑)。

文面も1人ひとり違います。相手の職務経歴書をしっかり読み込んで、「この人の経験なら、うちのこの業務にフィットしそうだ」と具体的に伝えるようにしています。

スタートアップで活躍できるかどうかは、「自分の頭で考えられるか」「自己開示できるか」がカギだと思っています。その片鱗が見える人には、こちらも本気でぶつかります。

スタクラ:

候補者の方が入社された後、どのように立ち上がりをサポートされているのかも、ぜひ教えてください。特に、教育や育成で大切にしている考え方があれば、お聞きしたいです。

長倉 達也:

パーツワンでは「教え込む」のではなく、「問いを投げる」スタイルが基本です。本人が自分の頭で考え、自分の言葉で表現するプロセスを大切にしています。

スタートアップに必要な“当事者意識”を、入社前から一歩ずつ育てていくカルチャーです。

また、入社前から1on1を実施したり、「会社に遊びに来る」文化が根づいており、私たちは入社日を“スタート”ではなく“すでに共に走っている日”にしたいと思っています。

「スタクラでなければ、出会えなかった人材」に出会えている

スタクラ:

スタクラを通じて得られた成果や気づきがあれば教えてください。

長倉 達也:

まず、自己開示の度合いが高い人が多い。これはすごく大事なポイントで、スタートアップって“他人の顔”をしていてはいけないと思っています。

うちが求めているのは、意見をぶつけ合って、課題に向き合い、チームで化学反応を起こせるような人。スタクラに登録している人は、“仕事が好きな人”“課題を解決したい人”“本気で働きたい人”が多いと感じます。だからこそ、こっちも本気で向き合えるし、信頼できる出会いができている。

スタクラには、そういう「自分の言葉で語れる人」が確かにいて、実際に出会えています。それだけで、使う理由になりますよね。

「自分の考えを、自分の言葉で語れる人」に来てほしい

スタクラ:

あらためて、どんな人を採用していきたいですか?

長倉 達也:

とにかく「自分の考えを持って、自分の言葉で語れる人」です。これができる人は、仕事でも絶対に活躍できる。

うちの事業は、これからどんどん面白くなります。テクノロジーの力で業界を変え、IPOを目指しながら、新しい常識をつくっていく。

そこに一緒に立ち向かってくれる仲間に出会えるのを、楽しみにしています。

「挑戦する人材が、挑戦する企業に集まる」プラットフォームであってほしい

スタクラ:

最後に、スタクラへの期待や今後への要望があればお聞かせください。

長倉 達也:

スタクラは“志のある人が集まる場”という意味で、今のままの路線をぜひ続けてほしいです。

人材サービスって、規模を追うとどうしても“薄く”なっていく。スタクラには、覚悟を持ってスタートアップに挑む人と、そういう人を本気で迎えたい企業とを、深くつなぐ存在でいてほしい。

それができれば、単なる採用媒体じゃなくて、業界を変える“インフラ”になれると思っています。

スタクラ:

とっても素敵なお話をありがとうございました!!

編集後記

長倉さんとのインタビューを通じて伝わってきたのは、採用への本気度と情熱。 そして会社の中で働くメンバーへの深い愛情でした。

「本気で人を向き合わせる」このマインドが、パーツワンの核にあり、人を惹きつけ、チームを作り、事業を成長させている。 一通一通のスカウト、一回一回の面談の後ろに、長倉さんの本気がある。それは、確実に人を動かしていると感じました。

私たちスタクラも、これからも長倉さんの挑戦に心から向き合い、一緒に駆け抜けていけるパートナーでありたいと改めて思っています。

この記事を書いた人

スタクラ編集部


スタクラ編集部

「次の100年を照らす、100社を創出する」スタクラの編集部です。スタートアップにまつわる情報をお届けします。

株式会社パーツワン

株式会社パーツワン
https://www.partsone7.com/recruit/

設立
2009年03月

<Mission>
リサイクルを通じて社会の仕組みを変える

<事業内容>
廃車予定の自動車から取り外したリサイクルパーツに新しい価値を吹き込み、環境負荷とコストを削減する“産業リサイクル”を、商社によるマッチングと独自のデジタルプラットフォーム『UZone』の両輪で推進。