
カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みが進む中、再エネ転換と並んで求められているのが、大気中からCO2を取り除く技術です。多くは莫大な費用がかかるため普及に至っていませんが、京都大学がバイオマスを燃やすことなくエネルギーに変換する技術を開発。従来の火力発電の2~4倍の発電効率、半分以下のコストで電力をつくり、99%以上のCO2を回収します。
この技術を社会実装すべく2024年4月に立ち上げられたのが、電気エネルギーとCO2の回収プラントを設計・開発するライノフラックス株式会社です。京都iCAPのEIR(客員起業家)を経て開発者とともに同社を立ち上げた間澤敦さん、そして技術面を統括する萩本陽和さんに、チーム編成の強みや特徴、現在必要としている人材、特にエンジニアに求める資質などを伺いました。

代表取締役
間澤 敦氏
三菱商事にて金属資源の貿易・市場開拓・事業撤退を経験の後、同社のコーポレートベンチャーキャピタルにて資源・エネルギー領域におけるスタートアップ案件の精査・投資実行・成長支援を担う。米・NASDAQ上場スタートアップ他、大手事業会社や著名VC等との協業経験を持ち、業界を牽引する組織の仕組みを内側から学ぶ。
これまでの経験や人脈を最大限に活かし、グローバル市場を狙うスタートアップの立ち上げに挑戦したいとの想いから、2023年より京都iCAPの客員起業家(EIR)として活動を開始し、2024年に京都大学発のエネルギー企業となるライノフラックス株式会社を創業。
早稲田大学政治経済学部卒業。米国帰国子女。宴会で気の利いた乾杯の挨拶をするのが苦手。

ライノフラックス株式会社
https://rhinoflux.com/
≪VISION≫
分散型のエネルギー生産とCO2回収があらゆる場所で行われる未来の実現
≪MISSION≫
地球に存在する膨大な資源の価値を科学の力によって解放する
≪私たちについて≫
ライノフラックスは、Rhino(動物のサイ)と、Flux(液体の流れ)の造語です。
植物を食べて大きなエネルギーを生み出す象徴としてのサイ、またコア技術である湿式ケミカルルーピング法が、液体を用いる特徴的なプロセスであることがライノフラックスの社名の由来となっています。
私たちは、この"科学のサイ"を世界中に普及させ、地球に存在する膨大な資源の価値を解放することを目指しています。

取締役CTO
萩本 陽和氏
2011年三菱重工業入社。環境・化学プラント事業部にてIGCC, CO2回収装置等の開発や化学肥料プラントのEPCに携わる。特に、発展途上国でのアンモニア・尿素プラントのコミッショニングを数多く経験。最新鋭の化学プラントを知れば知るほど、根本的にやり方を変えて、さらに効率を追求したいとの思いも強くなる。
2019年にマイクロ波化学株式会社に転職し、化学プロセスのエネルギー源をマイクロ波に置き換える多数のプロジェクトを経験。2024年にライノフラックス株式会社を共同創業。
京都大学大学院工学研究科化学工学専攻修了(工学修士)。米国PE, 米国PMI®認定PMP®。

ライノフラックス株式会社
https://rhinoflux.com/
≪VISION≫
分散型のエネルギー生産とCO2回収があらゆる場所で行われる未来の実現
≪MISSION≫
地球に存在する膨大な資源の価値を科学の力によって解放する
≪私たちについて≫
ライノフラックスは、Rhino(動物のサイ)と、Flux(液体の流れ)の造語です。
植物を食べて大きなエネルギーを生み出す象徴としてのサイ、またコア技術である湿式ケミカルルーピング法が、液体を用いる特徴的なプロセスであることがライノフラックスの社名の由来となっています。
私たちは、この"科学のサイ"を世界中に普及させ、地球に存在する膨大な資源の価値を解放することを目指しています。
- 目次 -
迷い悩んだ末にディープテック領域での起業を決意。大手商社を辞めて家族で京都へ
商社勤めをされていた間澤さんがライノフラックスを創業するまでの経緯を教えてください。
新卒で三菱商事に入社し、9年間勤めました。一貫して金属資源のビジネスに携わっていて、最初の5年間は貿易、残りの4年間はスタートアップ投資を担当しました。そこでスタートアップの面白さに触れ、いつか起業してみたいと思うようになりました。
起業分野で悩みましたが、最終的には仕事で関わり知見のあったディープテック領域に決め、各大学に資源エネルギー領域の研究を紹介してもらえないかとお願いしました。履歴書と職務経歴書を添付し、問い合わせフォームからメールを送ったんです。10校のうち8校から返事をいただき、各大学で2、3人の研究者とお会いしました。
中でも京都大学の技術に大きなポテンシャルを感じて検討しているとき、京都iCAPから、外部から起業家候補を招いて新規事業の立ち上げを担ってもらうEIR(※1)という制度ができるのでどうか、と声をかけていただきました。給与をいただきながらシーズを探せると聞いて渡りに船と思い、まずEIRとして京都iCAPに移りました。そしていろんな技術を1年半見た上で、最終的に蘆田の技術(※2)より他にないと思い、2024年4月にライノフラックスを創業しました。
※1:EIR(Entrepreneur in Residence, 客員起業家)
スタートアップ支援機関や企業などに一定期間所属し、新規事業の立ち上げや起業支援を行う起業家。
※2:京都大学大学院工学研究科の蘆田隆一講師が発明した新規発電技術を基礎に、「発電するほどCO2排出を減らせる」発電装置の開発を行う
大企業である三菱商事を退職してスタートアップの世界に入ることについて、周囲の反対はありませんでしたか?踏み切れた理由は何でしょうか。
ひとえに家族に背中を押してもらえたことですね。起業したいと思った2018年頃はブロックチェーンや画像認識のAIが流行っていて、当時はそうしたIT分野を検討していました。
しかし、IT分野の専門家でもない私が考えるビジネスアイディアはどれも顧客には深く刺さらず、3~4年悶々と過ごしました。妻はその時期の私を見ていたので、ディープテック領域で自分に最適と思える技術が見つかったとき、「良かったね。好きに挑戦したら」と言ってもらえました。ずっと東京に住んでいた妻としては、京都に引っ越すことも魅力に感じたのかもしれません。
多くの先進技術の中からこの技術、事業を選んだ決め手は何でしょうか。
この技術が社会実装されてビジネスが大きく成長している絵を明確に描けたことです。この技術は、世の中に大量に存在するバイオマス資源から無駄なく電気エネルギーを取り出し、CO2も回収できます。燃やして熱エネルギーに変えるのではなく、熱に変えずにより価値の高い電気エネルギーに変えるのです。技術的な課題を乗り越えれば必ず人々の暮らしを豊かにする、未来のエネルギーはこれだと確信しました。幸い私には資源エネルギーの領域に知識や人脈があったので、それを活用して社会実装に貢献するイメージができました。
CTOである萩本さんの略歴についても教えてください。
私は京大の化学工学専攻出身で、炭素資源を効率的に利用する研究に取り組んでいました。先ほど話に挙がった蘆田の元教え子です。新卒で三菱重工に入社し、化学プラント部門で、天然ガスからアンモニアを合成し、そのアンモニアとCO2で尿素を合成する肥料プラントを主に担当し、東南アジアやアフリカなどを中心とした建設プロジェクトに参加しました。
莫大なエネルギーを使っていて地球に優しくないと思いつつ携わっていて、もっとスマートにやりたいとは思っていました。これからは電気だとも思っていたので、プラントをどんどん電化していこうという提案をしていました。
2018年頃にマイクロ波化学という大阪大学発ベンチャーの社長の講演を聞いて興味を持ち、2019年に転職しました。そこで新しい技術開発を楽しみ、2022年にはIPOを経験し、少しずつ大きな仕事ができるようになりました。ライノフラックス創業前の間澤からは2023年末頃にコンタクトをいただきました。社内でやるべきことが多くあったためすぐにイエスとは言わなかったものの、実は最初から興味がありました。そして、互いの様子見も兼ねて副業という形で始めさせてほしいとお願いし、今に至るまでご一緒させていただいています。
社会実装への高い期待とプラント建設という現実の間でベストの道を模索
創業からそれほど時間は経っていませんが、これまでにどのような壁があり、どのように乗り越えてきたのでしょうか?
世の中からの期待と実際にできることのギャップをどう埋めていくか。そこが最初に感じた壁でした。「INCHEM TOKYO」という化学工学専門の大きい展示会にブース出展したとき、強い興味を持ってくださるお客さんが多く、確かな手応えを感じました。
しかし10年、20年かけてつくるエネルギープラントが数年でできるわけではありません。日本のカーボンニュートラル目標を踏まえた「2030年に間に合わせてほしい」という期待と、プラント建設には時間がかかるという現実の間で悩んでいるところです。技術開発を進めるためには資金が必要で、資金を集めるには営業や実証実験が必要です。このジレンマをあうんの呼吸で埋めようと、毎週経営陣でミーティングを開いて話し合っています。また、リソースは潤沢にありますが、それをスタートアップで利用すべきかはセンシティブなところです。
萩本さんはCTOの立場からどのような課題を感じていますか?
優秀なエンジニアほどこの技術を懐疑的に思うでしょうが、発電効率の良さは原理的に明らかです。敢えて課題があるとしたら、実用化されるとさまざまな装置を入れることになり、だんだん理想の発電効率から離れていくだろうということです。しかし多少効率が落ちても、既存の方法よりはるかに効率良くエネルギーを生み出せることに変わりはありません。
私が気をつけているのは、チームに悪影響を与えないよう、そうした内心の懸念を態度に出さないことです。営業活動は精力的に進めてほしいですし、ネガティブな情報だけが伝わって投資が途中で打ち切られたり、プレゼン時に説得力が低下したりしかねないので。これは過去の経験から学んだ実感です。
萩本のようなスタートアップ経験を持ったエンジニアがいると、心強いですね。我々経営陣3人のうち萩本と蘆田がアグレッシブな推進派で、私は石橋を叩いて渡る慎重派なんです。三菱商事で携わったのは実証済みの技術ばかりでしたが、それでもマーケットリスクや開発リスクについて考慮を重ね、本当に成り立つか確認していたので、それが癖になっているのだと思います。そんな私を萩本ら技術開発陣が意図的に突き上げてくれています。

ライノフラックスは、バイオエネルギー炭素回収という方法を通じて、この課題解決を目指します。
副業や業務委託から始めて互いに見極めるやり方に変えてから、うまく回り始めた
資金集めはどのようにされたのでしょうか。
はじめは補助金を申請しても全然通らず、こんなにポテンシャルの高い技術なのになぜだろうと思っていました。めざすゴールが非常に高いため、本当にその目標を達成できるのかと懐疑的に思われているようでした。そこで科学的なデータだけでは不十分だと思い、萩本などAクラス人材に副業や業務委託で参加してもらいました。高い目標を達成できるだけの優れたチームがいることを示したわけです。これによって補助金を出してもらえるようになり、投資家との交渉などもできるようになりました。
優秀なメンバーをそろえるのにも資金が必要だと思いますが、十分な元手があったのでしょうか。
いえ、ありませんでした。それでも我々がめざす夢は非常に魅力的ですから、その夢にかけてみたいと、萩本を含め優秀なエンジニアが集まり、「最初から多くの報酬は求めていない」「まずは自分の実力を見てほしいのでボランティアでやります」と言ってくれました。そのような熱いパッションを持ったメンバー達のおかげで、潤沢な資金がなくてもなんとかなりました。今は資金を獲得できるようになり、パフォーマンスに対してしっかり支払えるようになってきました。
チーム編成とマネジメントについて伺いたいです。初期メンバーはどのように探したのでしょうか?
まず蘆田と私の2人でスタートして、その後萩本や他のエンジニアが加わりました。研究室のOBリストを片っ端から当たったり、人材紹介の媒体を見たり、京都iCAPのつてに頼ったり、全方面から人材を探して連絡しました。我々が対象としていた母集団は30~40代で、お子さんもいて土地に根を張っている方が多く、簡単に「仕事を変えて引っ越そう」とはなりません。優秀であるほど仕事もなかなか抜けられません。そこで、まずは副業や業務委託から関わってもらう形に変えました。本音を言えば即入ってほしいのですが、じっくり時間をかける作戦に変えたわけです。すると「それならやってみます」という方が多く、うまく回り始めました。参画して頂く方にも当社について知っていただく機会になると思うので、健全なアプローチ方法かなと思っています。
異分野でもエンジニア同士で協力し合い、チームとして仕事をしてほしい
採用やマネジメントにはどんな信念、どんな考え方であたっていますか?
「組織は戦略に従う」という言葉がありますが、我々は当初から明確なビジネス戦略を持っていました。おのずと求める人物像も明確に定義され、そこに当てはまる人を探すというアプローチです。したがって、いま求めるポジションには合わないけど優秀そうだからとりあえず入っていただく、といったことは一切ありません。人材要件を決めて母集団を絞り込むところに力を入れていて、目的を達成するための最適な人材を突き詰めています。
萩本さんがエンジニアの面接やチーム編成で気をつけていること、大事にしていることは何でしょうか。
今の世の中、調べれば情報はたくさん手に入ります。似たようなスタートアップの前例もあり、参考にすることもありますが、必ず自分たちでしっかり考え、納得した上で取り入れるようにしています。
つまり本やネットの情報を鵜呑みにせず、批判的思考を心がけています。それは社内でも同様で、メンバーからの指摘は真摯に受け止めたいですし、下のメンバーにも、「上が決めたことだから仕方ない」とは思ってほしくないですね。
特に規模の小さな組織では、一人ひとりのエンジニアが持つスキルが唯一無二である場合が多く、この分野は任せるのでお願いしますという姿勢を取っています。電気エンジニアなら、電気に関することはすべてあなたにかかっている、という感じですね。そのプレッシャーに耐えられない人は難しいですが、やりがいと感じていただければ、組織のために自発的に発言してくれますし、自分の枠に閉じこもることもないかなと。
また、同じようなバックグラウンドの人が集まるより、違う役割を持った人が集まる方が達成感を得られると考えています。例えば機械系の案件にあえて少し異分野のエンジニアを入れるとか。そうすると短期的には手間が増えますが、チームとしての仕事を重視しており、長い目で見るとそのほうが組織にとってプラスなので、そうした取り組みをしています。
異分野のエンジニア同士でも共有できる部分は必ずあるので、そこで協力し合える関係が生まれるといいなと思っています。
どのような背景からそうした考えが生まれたのでしょうか。
かつて私自身が一人でなんでもやろうと抱え込むタイプで、そのため三菱重工時代からたくさん失敗してきたからです。当時は困ったときに周りに助けてもらおうにも情報を共有していないため助けてもらえず、苦しい思いをしました。
特に組織が小さいと、情報を抱え込んだまま辞められると大損失です。だからエンジニアには、「いつあなたがいなくなってもいいように書類作成をきちんとしてください。そういうことをやる人が評価される会社にします」と伝えています。
入社後に考え方の違いなどが表面化したケースなどはありましたか?
最近は面接の最初に組織図を見せています。入社いただけたらこういう立ち位置でこういう役割を担ってもらいたいですと。そうすると、噛み合う人は打てば響く感じで話が進みます。そういう方を選んで採用しているので、後から考え方の違いでぶつかるようなことはないですね。

ライノフラックスの創業者たちで大きな夢を語り合った京都大学吉田キャンパスにて
リーダーシップを備えた専門人材をどれだけ集められるかが、次なる成長の鍵
チーム組成やチームマネジメントにおける課題、どうやってそれを克服されているかを教えてください。
優秀な方に仕事が集中してしまいがちですね。みんなでやろうと言っていても、自然とリーダーシップのある人に相談事が集まってしまって。スタープレイヤーを招くことと表裏一体とも言え、これは今でも解決できているとは言えません。
我々としては、プロフェッショナルな方々が互いの専門性や強みを持ち寄って、機械のことなら機械エンジニアを中心に、サイエンスのことはサイエンティストを中心に進めようと考えています。フォロワーシップで頑張りますという人が集まってしまうと、苦労する人はいつまでも変わらないので、リーダーシップのある人を採用していかないといけません。そうしたメンバーをどれだけ集められるかが、次の大きな成長への鍵でしょう。
間澤さんは巨大組織からスタートアップへと大きく環境が変わり、能力の限界を感じたりされませんでしたか? もしあれば、どう対処されたのか伺いたいです。
萩本と似ているのですが、私も自分一人でなんでもやろうとするタイプで、もっと人に仕事振ったらどうかと言われたことがあります。それで、一人の能力には限界がありますし、このままだとチームを信頼していないと思われてしまうと考え、技術のことは技術の人間に、人事のことは人事の人間に頼るよう努力するようになりました。
技術的な課題をクリアするために、どのようなことが大切だとお考えですか?
技術的な課題は多く、まだ商用化には至っていませんが、今後こうしたことが壁になりそうだという予見はできているので、経営陣で大まかな対処方針を共有しています。サイエンスと違い実用化を前提とした技術開発なので、社外の力を借りるといった選択肢も視野に入れつつ、磨くべき技術が何か見極めなければなりません。開発すべき技術は状況に応じて刻一刻と変わるので、技術ロードマップを見直しながら会社の方針に合致させ、それを粛々と実行していくことが大事です。めざすゴールは変わりませんが、そこまでのプロセスは柔軟に変化させるべきですし、そのような認識をメンバー全員が持つ組織こそ強いと考えています。
頑張った分だけリターンがある。自分に自信を持つ実力者は楽しめる
今後のビジョンについてお聞かせください。
我々のつくる次世代プラントが世界中の至るところに設置され、地球に大量に存在するバイオマス資源からクリーンなエネルギーが効率的に生産され、CO2も回収される。そういう世界をめざしています。実現のためにはマイルストーンの設定が大事です。我々が登ろうとしている山は高尾山ではなくエベレストなので、何合目で休憩するのかなど綿密な計画が必要です。まずはグローバルな知名度があって海外に工場を持っているサントリーさんなどと組むことによって、畳1畳分サイズの小型実証機を用いた国内工場での実験や商用化につなげ、エベレスト山頂までつながるパスを描きたいです。
ディープテック領域で活躍したいと考えている機械エンジニア、電気化学エンジニアにとって、現在のフェーズで御社に参画する魅力と働きがいは何でしょうか?
頑張った分だけリターンがあることですね。実力のあるプロフェッショナルに早い段階で参画してほしいです。そういう野心を表に出してくれる人を求めていますし、そういう自分に自信のある方ほど楽しいはずです。
エネルギー、発電の事業なので、機械エンジニアと言うと自分は違うのではと思うかもしれません。それはもったいないので本来はあまり〇〇エンジニアと分けたくないのですが、必要なピースを埋めるために条件を絞って募集しています。今は機械設計を行う人材が足りていませんが、今後は変わっていくと思います。言い方を変えれば、入社後は違う分野の知識も吸収していかないといけないですし、知識欲があれば直近の専門が何であれ活躍できる環境です。そういった事情を踏まえて応募いただければと思います。
世界のために一肌脱げる環境が最大の魅力です。この技術を社会実装できれば世の中の役に立つことは明らかで、我々は社会実装に必要な人材や知見を持っています。技術的な課題は、あなたが克服してくれると思っています。頑張って作ったけど何に使われるのかわからないとか、技術開発したものが10~20年も社内で死蔵されるなんていうことはありません。タフでチャレンジングな事業ですが、世の中のために一肌脱いでやろうという人と相性が良いと思いますし、そういう人に来てほしいです。
そして我々は、多くの大学とネットワークを持っている京都iCAPから支援を受けています。先人が積み重ねてきた知にアクセスしたり、必要な知見や技術に詳しい他大学の先生にアドバイスをいただいたりできます。そうした環境で高みをめざせることも当社の魅力です。
大学発ディープテックの創業をめざす人に、アドバイスをお願いいたします。
ディープテック企業は今がチャンスです。大学にたくさんの技術があって、社会実装しようという世の中の機運もあって、お金もついてくるエコシステムが回り始める中、ビジネスマンが圧倒的に不足しています。アメリカでは、優れた研究室の前に2時間待ちぐらいのビジネスマンの列ができて、「どうか私をCEOにしてください」と頼んでいます。チャレンジングではありますが、これだけ創業しやすい環境は向こう10年、20年はないでしょう。
実用化をエベレスト登頂に例えられたことが、御社の技術の偉大さと道程の険しさを物語っていると感じました。優れたエンジニアの夢の先を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

ライノフラックス株式会社
https://rhinoflux.com/
≪VISION≫
分散型のエネルギー生産とCO2回収があらゆる場所で行われる未来の実現
≪MISSION≫
地球に存在する膨大な資源の価値を科学の力によって解放する
≪私たちについて≫
ライノフラックスは、Rhino(動物のサイ)と、Flux(液体の流れ)の造語です。
植物を食べて大きなエネルギーを生み出す象徴としてのサイ、またコア技術である湿式ケミカルルーピング法が、液体を用いる特徴的なプロセスであることがライノフラックスの社名の由来となっています。
私たちは、この"科学のサイ"を世界中に普及させ、地球に存在する膨大な資源の価値を解放することを目指しています。

ライノフラックス株式会社
https://rhinoflux.com/
≪VISION≫
分散型のエネルギー生産とCO2回収があらゆる場所で行われる未来の実現
≪MISSION≫
地球に存在する膨大な資源の価値を科学の力によって解放する
≪私たちについて≫
ライノフラックスは、Rhino(動物のサイ)と、Flux(液体の流れ)の造語です。
植物を食べて大きなエネルギーを生み出す象徴としてのサイ、またコア技術である湿式ケミカルルーピング法が、液体を用いる特徴的なプロセスであることがライノフラックスの社名の由来となっています。
私たちは、この"科学のサイ"を世界中に普及させ、地球に存在する膨大な資源の価値を解放することを目指しています。