
東北・北海道から、最先端の技術革新を生み出す大学発スタートアップが続々と登場しています。特に、深い研究と高度な技術を基盤とする「ディープテック」分野では、世界をリードする可能性を秘めた企業が次々と誕生しています。再生医療、AI、量子技術、カーボンニュートラルなど、社会課題を解決する最新技術を武器に、地域からグローバル市場を目指す動きが加速しています。厳しい自然環境や豊富な研究資源を活かしたイノベーションが、未来を切り拓こうとしています。
- 目次 -
北海道から、世界に通用するビジネスを生み出す|北海道大学
D2 Garageは、 IT企業のデジタルガレージと北海道新聞社の合弁会社。札幌を拠点に産官学連携のシードアクセラレータープログラムを提供し、北海道のスタートアップ支援組織STARTUP HOKKAIDOにも参画しています。
CEOの佐々木智也氏は、SNSの拡大をいち早く察知してTwitter(現X)やFacebook(現Meta)などのスタートアップに出資し、Twitterの日本展開を主導した方です。スタートアップ支援に関わるようになった経緯や、起業家育成プログラムを北海道に持ってきた理由など、さまざまなお話を伺いました。

【北海道特集】世界に通用するビジネスを生み出す

株式会社D2 Garage代表取締役 佐々⽊ 智也氏
東北の地からインパクトある社会価値を|東北大学
東北大学のスタートアップ事業化センターは、東北大学産学連携機構を構成する組織の一つとして、東北大学子会社VCである東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(THVP)と連携し、東北大学発スタートアップ企業の創出や成長支援に取り組んでいます。
2021年からスタートアップ事業化センターの企画推進部長を務める石倉慎也さんに、主な取り組みや実績、東北大学の強みや事業化の課題などを伺いました。地域をあげてのスタートアップのまちづくりの取組や、2024年に認定された「国際卓越研究大学」としての展望についてもお話いただき、東北大学発スタートアップを取り巻く環境の充実ぶりが伝わるインタビューとなりました。

【東北特集】東北の地からインパクトある社会価値を生み出していく
挿入画像.jpg)
東北大学東北大学 産学連携機構機構長特別補佐 スタートアップ事業化センター特任教授 石倉慎也氏
最新の素材・デバイス研究の力で世界に|東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
2022年に決定された「スタートアップ5か年育成計画」を皮切りに、日本全国で起業支援の波が起きています。特に東北六県における勢いは顕著であり、仙台市では、郡市長自らスタートアップへの手厚いサポートを約束しました。
そうしたムーブメントの中、東北大学ベンチャーパートナーズ(THVP)は「東北地域の国立大学に眠っている研究成果を使って革新的イノベーションを起こし、大学発ベンチャーを継続的に輩出するためのエコシステムを形成する」という目的のもとに生まれました。素材やデバイス・半導体といったディープテック分野に特に強みを持っている東北大の研究をベースに社会課題を解決し、新たなビジネスを興すというミッションに挑戦しています。
今回は、THVPにて投資を担当している長浜勉氏へ、従来のVCとは違ったTHVPならではの特長や、東北地方に眠っている可能性、そして、東北大発ディープテックで働くことで得られるものなどについてお話いただきました。

【東北北海道特集】最新の素材・デバイス研究の力で世界にイノベーションを。東北大学ベンチャーパートナーズが伝える、東北大発ディープテックで働く魅力

東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社投資部長 長浜 勉氏
世界に挑むチャンスを|東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社
2022年に決定された「スタートアップ5か年育成計画」を皮切りに、日本全国で起業支援の波が起きています。特に東北六県における勢いは顕著であり、仙台市では、郡市長自らスタートアップへの手厚いサポートを約束しました。
しかし、地方におけるムーブメントを他県から享受するには、どうしたらいいのでしょうか。その答えの一つとして、「EIR(客員起業家)」という選択があります。EIRは、起業を目指す人材がVCや事業会社等に一定期間所属し、所属組織のネットワークを活用しながら起業を目指すやり方であり、様々なサポートを受けられるため、起業未経験のかたでも挑戦しやすい方式といえます。
今回は、東北大学ベンチャーパートナーズにEIRとして在籍している妹尾浩充さんをお招きして、EIRという起業手段の実際と、なぜEIRを選んだのか、そして地方から今、大学発ディープテック創業を目指すべき理由についてお話いただきました。

【東北北海道特集】EIRとなり、日本を包む起業支援の波に乗る。材料と工学に強みを持った東北大学発ディープテックから創業し、世界に挑むチャンスを掴む

東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社EIR(客員起業家) 妹尾 浩充氏
ディープテック領域の事業が成長のドライバーに|STARTUP HOKKAID
北海道には、宇宙分野をはじめとした広大なフィールドや一次産業など地域性を生かした研究シーズを基盤とする、ディープテック領域のスタートアップ集積が進んでいます。来年は千歳市に半導体企業Rapidusの工場が稼働予定。2024年にはGX金融・資産運用特区に指定され、その可能性をますます広げています。
STARTUP HOKKAIDOは、グローバルなスタートアップを生み育てるエコシステムの構築をめざすオール北海道の推進組織。行政、大学、民間で構成される実行委員会が運営しています。道内におけるスタートアップ支援に初期から取り組み、同委員会の事務局長を務める藤間恭平さんに、北海道発スタートアップの現状と強み、展望などを伺いました。転機となった出向やVCに籍を置く理由についてなど、熱い想いをお話しいただきました。

【北海道特集】ディープテック領域の事業が成長のドライバーに

STARTUP HOKKAIDO実行委員会 事務局長 藤間 恭平氏