地球に眠るバイオマス資源を解放する

ライノフラックス株式会社

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会社の特徴

ライノフラックスは、「地球に存在する膨大な資源の価値を科学の力によって解放する」ことをミッションとして誕生した、京都大学発のエネルギー企業です。反応工学を核として、バイオマス資源からクリーンな電力と高純度のCO2を最も効率的な方法で回収します。

■なぜか?
脱炭素社会の進展やAI技術の発達を背景として、安価でクリーンな電力への需要が急激に拡大しています。バイオマス資源(動植物由来の有機性資源)は、地球に数百億トン規模で存在する再生可能なクリーンエネルギー源として期待されています。一方、石炭・石油・天然ガスといった他の天然資源と比較して熱量が小さく、電力への変換効率が低いことから、大部分は経済的に活用することができていません。仮にバイオマス資源の価値を最大限に解放することができれば、人類は潤沢なクリーンエネルギーを利用できるようになります。

■事業内容
ライノフラックスは、バイオマス資源を従来のように燃やすことなく、水溶液との化学反応を用いた新しいエネルギー変換技術で、クリーンな電力と高純度のCO2として高効率に回収します。私たちの革新的な技術には3点の特長があります。

① 従来の燃焼技術の1/2以下のコストで発電
② 純度99.9%以上のバイオマス由来CO2を回収
③ 小型化しやすく狭い敷地にも設置可能

当社技術により、これまで経済的に活用することが難しかった豊富なバイオマス資源から、最大限の価値を得ることができるようになります。

■製品
ライノフラックスは、“ライノハウス”と呼ばれる次世代のエネルギー変換プラントを設計・開発し、お客様に提供します。ライノハウスは、高い発電効率を持ちながら小型化が容易です。最も小さな設備であれば、わずか9㎡のスペースに収まります。プラントの大型化も可能です。工場の敷地内・農地の横・商業施設の地下など、これまでプラントを設置することができなかったスペースを活用して、高効率・分散型の発電とCO2回収を可能にします。

■技術
「湿式ケミカルルーピング技術」は、京都大学の反応工学研究室で生み出された次世代のエネルギー変換技術です。従来のようにバイオマス資源を燃やすことなく、水溶液に含まれる金属イオンの酸化・還元反応を用いることで、エクセルギーの損失を最小限に抑え、クリーンな電力と高純度のCO2を高効率に回収します。伝統的な火力発電技術と比較して、2-4倍の発電効率を実現します。また、副産物として純度99.9%以上のバイオマス由来CO2を生成するため、コストをかけずそのまま回収することが可能です。さらに、水分量の多いバイオマス資源を直接投入することができます。

■私たちについて
ライノフラックスは、Rhino(動物のサイ)と、Flux(液体の流れ)の造語です。バイオマスを食べて大きなエネルギーを生み出す象徴としてのサイ、また湿式ケミカルルーピング技術が、液体を用いる特徴的なプロセスであることがライノフラックスの社名の由来となっています。私たちは、この“科学のサイ”を世界中に普及させることで地球に存在する膨大な資源の価値を解放します。

■資金調達
直近の資金調達プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000151345.html

■実績
・2024年 日本経済新聞掲載(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF074X00X00C24A8000000/?type=my#AAAUAgAAMA
・2024年 環境省 イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業採択
・2024年 京都府 産学公の森採択
・2023年 ILS2023 大企業からの面談希望数 全812社中 第9位
・2023年 カーボンリサイクルファンド採択
・2023年 三菱商事・京都大学助成ファンド採択
・2022年 リバネス エコテックグランプリ入賞
・2019年 NEDO若サポ助成金採択

VISION

■ビジョン
分散型のエネルギー生産とCO2回収があらゆる場所で行われる未来の実現

■ミッション
地球に存在する膨大な資源の価値を科学の力によって解放する

■バリュー
①できる道を探そう:困難な状況を乗り越えるために、できる方法を前向きに探し続けます。
②プロフェッショナルであろう:自分自身が誇れる仕事をするために、プロフェッショナルとしての責任感を大切にします。
③優雅に臨もう:質の高い判断と行動をするために、心にゆとりと気品をもって大きな挑戦を楽しみます。

■会社設立の経緯(CEOインタビュー記事)
https://kpmg.com/jp/ja/home/insights/2024/09/hr-startup-06.html

会社概要

会社名 ライノフラックス株式会社
代表者名 代表取締役CEO 間澤 敦
所在地 京都府
会社URL https://rhinoflux.com/
設立 2024年
従業員数 10人以下
ファイナンス情報 ファイナンス情報を閲覧いただくには 会員登録 が必要となります。

主要メンバー紹介

間澤 敦

代表取締役CEO 間澤 敦

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ライノフラックス株式会社 代表取締役CEO。
三菱商事にて金属資源のトレーディング及び事業開発に従事した後、同社のCVCにて資源・エネルギー領域におけるスタートアップ投資を担う。米・NASDAQ上場スタートアップ他、大手事業会社や著名VC等との協業経験を持ち、業界を牽引する組織の仕組みを内側から学ぶ。これまでの経験や人脈を最大限に活かし、グローバル市場を狙うスタートアップの立ち上げに挑戦したいとの想いから、京都大学の客員起業家(EIR) 第1期生として1,000件を超える研究シーズを探索し、ライノフラックス社を共同創業。早稲田大学政治経済学部卒業。米国帰国子女。乾杯で気の利いた挨拶をするのが苦手。

萩本 陽和

取締役CTO 萩本 陽和

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ライノフラックス株式会社 取締役CTO。

2011年三菱重工業入社。環境・化学プラント事業部にてIGCC, CO2回収装置等の開発や化学肥料プラントのEPCに携わる。特に、発展途上国でのアンモニア・尿素プラントのコミッショニングを数多く経験。最新鋭の化学プラントを知れば知るほど、根本的にやり方を変えて、さらに効率を追求したいとの思いも強くなる。

2019年にマイクロ波化学株式会社に転職し、化学プロセスのエネルギー源をマイクロ波に置き換える多数のプロジェクトを経験。2024年にライノフラックス株式会社を共同創業。

京都大学大学院工学研究科化学工学専攻修了(工学修士)。米国PE, 米国PMI®認定PMP®。

蘆田 隆一

取締役CSO 蘆田 隆一

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ライノフラックス株式会社 取締役CSO
京都大学大学院 工学研究科 講師

アカデミアの研究の中でも、どうせやるなら自身の目の黒いうちという気の短いタイムスパンで、人類の幸福に寄与できる研究開発に携わりたいとの想いのもと、大学で工業化学、化学工学を選択して学び、学生時代より、石炭、バイオマス、重質油、廃棄物等の炭素系資源の高効率転換を目指した研究に従事してきた。学生に人気が出そうな最先端でスマートな研究はあまり肌に合わず、泥臭くてあまり誰もやりたがらないが、誰かがやらなければならない研究に魅力を感じ、真に世の中の役に立つ技術を開発したいという強い想いをもって現在も研究を続けている。

その研究のうちのひとつの具現化を目指すチャンスを幸運にも得て、2024年にライノフラックス株式会社を共同創業。

京都大学大学院工学研究科化学工学専攻 博士後期課程修了(博士(工学)取得)。米国ペンシルバニア州立大学博士研究員を経て、現職に至る。なんでも美味しいと感じるばか舌のため、料理が苦手。

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