【2025年更新】農業/AgriTechスタートアップ・ベンチャー12選

日本の農家の平均年齢は67.8歳となっており、高齢化や就農人口の減少等これからの農業を支える人材不足という課題を抱えています。世界的にもデータ活用や作業の自動化、IoTによって生産性を最大限向上することが求められています。
他方、環境負荷の少ない持続可能な社会に向けた取組みも始まっています。
本記事では、社会課題解決に向けチャレンジしている農業テック(AgriTech)スタートアップ12社についてお伝えします。

テクノロジーによって、産地とともに持続可能な農業と地域をつくる ~株式会社AGRI SMILE(DXソリューション)~

株式会社AGRI SMILE(アグリスマイル)

AGRI SMILE(アグリスマイル)は、代表取締役/CEOの中道貴也氏により2018年に設立された、「産地」というエコシステムにフォーカスしたサービスを提供している農業テックスタートアップ・ベンチャー企業です。ここで言う産地とは、多様な規模・営農類型・年代の生産者様と、それを支援するJA・行政のことを指しています。
数ある課題の中でAGRI SMILEでは「栽培領域の技術」に焦点を当て、プロダクトと研究開発によって解決しています。具体的なプロダクトは下記の3つです。

① AGRI Suite:栽培に関わる定性 / 定量データを集積し、産地の発展に活かす。
② ACADEMIC Suite:オンライン、もしくはオンラインとオンサイト形式での学会の開催を支援する「ONLINE-CONF(オンライン学会システム)」を提供。
③ 研究開発:独自のバイオスティミュラント資材評価系を用いて、食品産業における未利用資源を活用したバイオスティミュラント資材の研究開発及び評価事業を推進。

【企業情報】株式会社AGRI SMILE
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人間にとって最も大切な「食」を生み出す農業をITの力で支えたい ~株式会社農業情報設計社(自動化)~

株式会社農業情報設計社

農業情報設計社は、北海道室蘭出身の代表取締役 濱田安之氏によって2014年に設立されたAgriTechスタートアップ・ベンチャー企業です。
農業機械における通信制御の標準化技術や農業生産を支援する情報通信技術の提供を通じ、農業に関する様々な課題の解決をサポートしています。

100年先も続く持続可能な農業を実現する ~AGRIST株式会社(自動化)~

AGRIST株式会社

AGRIST(アグリスト)は、代表取締役 兼 最高経営責任者である齋藤潤一氏によって2019年に設立されたテクノロジーで農業課題を解決するAgriTechスタートアップ・ベンチャー企業です。
高齢化が進み農産物の収穫の担い手不足の課題を、自動収穫ロボットで解決します。
2020年には、国のスマート農業実証実験で6台のロボットを農研機構に販売しました。そして、国内のビジネスプランコンテストで8つの賞を受賞。
2021年からは、宮崎県から全国に販路を拡大し、地方から世界の農業課題を解決するグローバルベンチャーへの成長に向けて邁進しています。

「デジタル農業」で農業の生産性向上と持続性を目指す ~株式会社ルートレック・ネットワークス(IoT)~

「デジタル農業」で農業の生産性向上と持続性を目指す

ルートレック・ネットワークスは、2005年、インターネット経由で機器と機器をつなぐM2M技術(現在ではIoT技術と言われています)で、サスティナブルな世界を実現する事を目指し、代表取締役社長の佐々木伸一により設立されました。
次世代養液土耕システム ”ゼロアグリ”の開発・製造・販売を行っています。

ゼロアグリ:
ビニールハウスの環境情報(土壌や日射)を基に、クラウド上で作物の生長に合わせた最適な培養液(水+液肥)の量と濃度を独自アルゴリズムより算出し、最適な量の水やり、肥料やりを自動で実行。これまでは生産者が、長年の勘と経験によるかん水施肥作業が、数値化できるだけでなくスマホ上から現在の状況確認と、変更の指示を出すこともできます。

この記事を書いた人

スタクラ編集部


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