会社の特徴
■事業概要
鉄のリサイクルを促進し、鉄鋼由来のCO2排出量削減という環境課題解決に挑戦する会社です。
鉄のリサイクル原料である鉄スクラップをAIで画像解析技術を開発している東京大学発のスタートアップです。
脱炭素社会の実現に向けて、全産業で最もCO2排出量が多い鉄鋼業界でのCO2削減は対策は急がれています。鉄鉱石やコークスを溶かして鉄鋼材を製造する高炉法に比較し、鉄スクラップを電炉で溶かしてリサイクルする電炉法は、80%のCO2排出量の削減が可能です。
しかし、日本では電炉法での製鋼は1/4に留まっており、電炉法で製鋼するリサイクルのシェアを拡大する必要があります。電炉メーカーでは原料となる鉄スクラップを等級別に分類し、密閉物など危険な異物を除去しています。鉄鋼メーカーの検収員が等級判定や異物検出を目視で確認しています。習熟した検収スキルの伝承、検収員の高齢化と採用難が課題となっており、属人的なスキルの客観化、技術継承を行うためにAI技術に注目が集まっています。
■プロダクト
EVERSTEELは鉄スクラップの等級判定と異物検出をAIで自動解析するシステムを開発しています。
AIによる画像解析で鉄スクラップの高品位化を目指し、鉄鋼業界全体での鉄スクラップの品質改善、ひいてはカーボンニュートラル実現を目指しています。
現在国内鉄鋼メーカー6社と取引を開始しており、今後も多くの企業様での検収AIの普及を目指し開発を進めています。
中長期的には、最適な鉄スクラップ原料活用や、トレーサビリティ向上など、業界への貢献に繋がる技術開発にも取り組んでいく計画です。
■過去の実績
※受賞歴
「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2023」選出(代表 田島圭二郎)
「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」選出(創業者 田島圭二郎、佐伯真)
※メディア実績
鉄鋼新聞、日刊市況通信、産業新聞、ニュースウォッチ9、日本経済新聞、日刊工業新聞
KEPPLE、THE BRIDGE
※採択実績
2020年 独立行政法人 情報処理推進機構、未踏アドバンスト事業
2021年 東大IPC 1st Round
研究開発型スタートアップ支援事業/NEDO Entrepreneurs Program(NEP)
2022年 ものづくり補助金