【神戸】大学発ディープテック特集

神戸は、関西圏におけるライフサイエンス分野の大学発スタートアップの拠点として、近年大きな注目を集めています。特に、ディープテック領域における革新的な研究開発が、地域の大学や研究機関から次々と生まれ、実用化へと向かっています。再生医療、バイオテクノロジー、創薬などの分野で、大学発の技術がスタートアップとして事業化され、社会実装が進められています。

また、神戸医療産業都市をはじめとする支援エコシステムも整備されており、資金調達や事業展開を後押しする体制が充実。関西全体でも、産学連携やオープンイノベーションの動きが加速しており、今後ますます注目される分野です。神戸発の大学スタートアップが、どのようにライフサイエンス業界をリードしていくのか、展望を探ります。

ライフサイエンス分野に強み|神戸市

2025ビジョンとして「魅力的な仕事の創出と産学連携による経済成長」を掲げている神戸市。2016年からスタートアップ支援を始め、産官学連携のもと包括的な支援事業を行っています。支援活動の拠点のひとつになっているのは、阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた経済を立て直すため人口島のポートアイランドに整備された神戸医療産業都市。いまや日本最大級のバイオメディカルクラスターに成長し、ライフサイエンス系のスタートアップが多く集まっています。

神戸市でイノベーション専門官として働く福田志織氏にインタビューを実施。スタートアップ支援におけるミッションや取り組み内容、神戸のディープテック分野で働く魅力さなどを伺いました。東京から移住して双子を育てながら働く立場から、子育て環境など神戸の暮らしやすさについてもお話いただきました。

ユニコーン企業を輩出し、神戸の産業を活性化|株式会社神戸大学キャピタル

投資活動を通じてエコシステムを構築し、その結果として新産業の成長、雇用の促進、地域社会の発展に貢献することをめざしている神戸大学のベンチャーキャピタル(KUC)は、設立から3年以上が過ぎました。支援対象の中心は神戸大学の研究シーズですが、国公立や私学を問わず他大学のシーズや研究機関のシーズでも、地域活性などに資するスタートアップには投資を行う方針を示しています。

大阪大学ベンチャーキャピタルから移ってきたという代表取締役社長の水原善史氏に、インタビューを行いました。アメリカ駐在を含むメーカー勤務も経験された立場から、神戸医療産業都市の魅力や今後の方向性、大学発スタートアップならではの難しさ、ディープテックに携わる人材に求められる資質など、さまざまなトピックについてお話を聞くことができました。

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根岸 やすゆき

2003年、エン・ジャパン株式会社に入社。制作部門長、プロモーション本部長を歴任。2013年、ランサーズ株式会社に参画。取締役CMOを経て、現在はCEvO(チーフエバンジェリストオフィサー)として、個人の働き方、組織や事業の作り方を全国に広める活動に従事。2023年4月よりCMOに就任し、2024年9月よりCCO(Chief Communication Officer)として主に対外コミュニケーションを通してのプロモーション戦略・関係構築を担当。