【東北・北海道】大学発ディープテック特集

東北・北海道から、最先端の技術革新を生み出す大学発スタートアップが続々と登場しています。特に、深い研究と高度な技術を基盤とする「ディープテック」分野では、世界をリードする可能性を秘めた企業が次々と誕生しています。再生医療、AI、量子技術、カーボンニュートラルなど、社会課題を解決する最新技術を武器に、地域からグローバル市場を目指す動きが加速しています。厳しい自然環境や豊富な研究資源を活かしたイノベーションが、未来を切り拓こうとしています。

東北の地からインパクトある社会価値を|東北大学

東北大学のスタートアップ事業化センターは、東北大学産学連携機構を構成する組織の一つとして、東北大学子会社VCである東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社(THVP)と連携し、東北大学発スタートアップ企業の創出や成長支援に取り組んでいます。

2021年からスタートアップ事業化センターの企画推進部長を務める石倉慎也さんに、主な取り組みや実績、東北大学の強みや事業化の課題などを伺いました。地域をあげてのスタートアップのまちづくりの取組や、2024年に認定された「国際卓越研究大学」としての展望についてもお話いただき、東北大学発スタートアップを取り巻く環境の充実ぶりが伝わるインタビューとなりました。

最新の素材・デバイス研究の力で世界に|東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社

2022年に決定された「スタートアップ5か年育成計画」を皮切りに、日本全国で起業支援の波が起きています。特に東北六県における勢いは顕著であり、仙台市では、郡市長自らスタートアップへの手厚いサポートを約束しました。

そうしたムーブメントの中、東北大学ベンチャーパートナーズ(THVP)は「東北地域の国立大学に眠っている研究成果を使って革新的イノベーションを起こし、大学発ベンチャーを継続的に輩出するためのエコシステムを形成する」という目的のもとに生まれました。素材やデバイス・半導体といったディープテック分野に特に強みを持っている東北大の研究をベースに社会課題を解決し、新たなビジネスを興すというミッションに挑戦しています。

今回は、THVPにて投資を担当している長浜勉氏へ、従来のVCとは違ったTHVPならではの特長や、東北地方に眠っている可能性、そして、東北大発ディープテックで働くことで得られるものなどについてお話いただきました。

世界に挑むチャンスを|東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社

2022年に決定された「スタートアップ5か年育成計画」を皮切りに、日本全国で起業支援の波が起きています。特に東北六県における勢いは顕著であり、仙台市では、郡市長自らスタートアップへの手厚いサポートを約束しました。

しかし、地方におけるムーブメントを他県から享受するには、どうしたらいいのでしょうか。その答えの一つとして、「EIR(客員起業家)」という選択があります。EIRは、起業を目指す人材がVCや事業会社等に一定期間所属し、所属組織のネットワークを活用しながら起業を目指すやり方であり、様々なサポートを受けられるため、起業未経験のかたでも挑戦しやすい方式といえます。

今回は、東北大学ベンチャーパートナーズにEIRとして在籍している妹尾浩充さんをお招きして、EIRという起業手段の実際と、なぜEIRを選んだのか、そして地方から今、大学発ディープテック創業を目指すべき理由についてお話いただきました。

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根岸 やすゆき

2003年、エン・ジャパン株式会社に入社。制作部門長、プロモーション本部長を歴任。2013年、ランサーズ株式会社に参画。取締役CMOを経て、現在はCEvO(チーフエバンジェリストオフィサー)として、個人の働き方、組織や事業の作り方を全国に広める活動に従事。2023年4月よりCMOに就任し、2024年9月よりCCO(Chief Communication Officer)として主に対外コミュニケーションを通してのプロモーション戦略・関係構築を担当。